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2021

12/20

【高校サッカー注目・三重】三重高校『史上最弱から全国ベスト4への挑戦』

第100回全国高校サッカー選手権大会。三重県の代表校は4年ぶり2回目の出場となる私立三重高校。初出場は初戦敗退。今大会はベスト4進出が目標です。100回大会で三重高校の躍進なるか、三重県の歴史を振り返りながら、三重高校を紹介します。

■三重県の高校サッカー

三重県の高校が初めて全国選手権に出場したのが第27回大会の上野北高校。初出場で全国準優勝を達成。その後は伊賀地域の学校が20年以上にわたり全国の舞台へ。

伝統校の県立四日市中央工業高校が全国選手権に初めて出場したのは第51回大会。首都圏開催2年目の56回大会で準優勝、そして70回大会で帝京高校と両校優勝し、三重県で唯一の全国制覇を達成。これまで四日市中央工業は選手権で全国制覇1回、準優勝3回の結果を残しています。

さらに県立津工業高校も86回大会でベスト4に進出するなど、三重県は県立高校が長い時代を築いてきました。その中で100回大会県決勝は三重高校対海星高校の三重県史上初の私学同士の決勝戦に。全国への切符を勝ち取ったのが三重高校でした。

■三重高校 4年ぶり2回目

目標は全国ベスト4。四日市中央工業のように結果を残し、全国に三重高校の存在を知らしめることです。しかし今年の世代は監督から『史上最弱』を告げられたチーム。徳地俊彦監督は『繋がない、選手のアイデアもない、三重高校のサッカーではなかった』と振り返ります。

私生活から見直し、選手自らが考えることを意識し、夏のインターハイで初の全国ベスト16を達成。選手権に向けては強豪校相手により攻めて、前に向かう意識を強くしました。チームを牽引するのはエースストライカー10番・吉良元希主将(3年)。県大会ではチーム1の7ゴール。6つ上の兄・朋紀さんは香川西高校で全国選手権に出場。吉良選手は『兄のおかげで高校サッカーが好きになった。全国は兄のおかげ』と話します。

7番・逵村健斗選手(3年)にも注目。県大会では準決勝、決勝とCBからトップ下にポジションをコンバートし、多くのチャンスを演出。抜群のサッカーセンスを誇る、攻守の要です。前回はコーチとしてベンチに入り、監督としては初の全国選手権となる徳地監督は『全国選手権は選手のおかげ。このチームで上を目指したい』とチームの成長を評価。

100回目の全国高校サッカー選手権大会。三重県の私立高校は過去に1勝しか挙げていません。私立三重高校の目標は全国ベスト4。新たな時代を築く挑戦です。

※写真は三重高校・吉良元希主将

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/三重テレビ放送)
 

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