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2021

12/13

【高校サッカー展望・愛知】初出場・中部大第一 県3部リーグから“飛び級”全国へ!

12月28日に東京・国立競技場で開幕する『第100回全国高校サッカー選手権』。愛知県代表の中部大第一は、29日に大津(熊本県代表)との初戦を迎えます。11月14日に行われた愛知県大会決勝を振り返り、全国大会での戦いを展望します。

■中部大第一(初出場)

愛知県大会決勝は創部62年の名古屋と創部54年の中部大第一の対戦で、ともに初めての全国選手権出場を目指す一戦でした。名古屋は前半立ち上がりから持ち前のハイプレスで相手陣内に攻め入り、県1部リーグ上位の強さを見せつける試合運びとなるなか、県3部リーグの中部大第一は前半シュート0本。しかし、GK下村駿季選手(2年)を中心に力強い守備を見せ、0-0で前半を終えました。

縦に早い展開に慣れた中部大第一は後半4分、MF利田敬介選手(2年)が右サイドからDFラインを崩し、スルーパス。スペースでボールを受けたFW中嶋晃成選手(2年)がチーム最多6ゴール目となる先制点を決めました。後半29分にはディフェンスリーダーの北村昌樹選手(3年)が負傷交代するアクシデントに見舞われたものの、その後も全員でゴールを死守。名古屋は選手交代から活路を見いだそうとしましたが、中部大第一の堅守に阻まれ試合終了。県3部リーグの中部大第一が県大会6戦無失点で創部初めての全国切符を掴みました。

かつて名古屋グランパスの守護神だった伊藤裕二監督は「よく粘った。今年は突出した選手がいないなかで、ひとりひとりが持っている力を十二分に発揮してくれた」と試合を振り返りました。また、決勝ゴールとなったFW中嶋晃成選手(2年)は「中部大第一は“チーム力”が売り。県大会で格上の相手に勝っていくなかで自信になった。」と県大会を総括。東尾張地区予選から始まり、県大会ノーシードで出場した中部大第一。愛工大名電や刈谷、東邦といった優勝経験のある強豪校を破り、愛知179校の頂点に立ちました。

全国大会初戦の相手は大津(熊本県代表)。大津はプレミアリーグ所属チームで“格上”相手。「泥臭さと気持ちは負けない」とキャプテン大嶽匠矢選手(3年)が話したように、全国大会でも自慢の粘り強さを見せられるか注目です。

【近年の愛知県代表の成績】
第90回大会で中京大中京がベスト8入り。第96回大会以降は毎年代表校が入れ替わり、初戦敗退が続いています。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/中京テレビ放送)
 

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