第１００回全国高校サッカー選手権は１２月２８日に開幕します。鳥取県代表の米子北は３１日、初戦となる二回戦で矢板中央（栃木）と激突します。歴代の鳥取県代表は、全国でどんな戦いを繰り広げてきたのか。過去の成績を振り返ります。

■鳥取県勢初の準々決勝進出！米子東

歴代の鳥取県代表校の最高成績はベスト８。米子東と米子北が準々決勝に一回ずつ進出しています。鳥取県大会での最後の優勝は２３年前の７７回大会ですが、これまで８回の優勝を誇る米子東。７１回大会では、１回戦で東京学館新潟（新潟）、２回戦で宮崎工業（宮崎）、３回戦で富山第一（富山）を破り、鳥取県勢初の準々決勝進出を決めました。準々決勝では国見（長崎）に敗れましたが、鳥取県のサッカー界の歴史に名を刻みました。

■冬に成績を残せるか！？米子北

今年の夏のインターハイ準優勝や昌子源選手などのプロ選手の輩出により、全国的に知名度が上がっている米子北。県大会は今大会で１２連覇を達成し、鳥取県の絶対王者として君臨しています。しかし、選手権の全国大会では毎年上位進出が期待されるも、前回大会は１回戦で山梨学院（山梨）に、前々回大会は初戦の２回戦で青森山田（青森）に敗れるなど、早々と姿を消しています。

９６回大会では山梨学院、仙台育英（宮城）、一条（奈良）に勝利し、チーム史上初の準々決勝に進出。準々決勝では、この大会を制した前橋育英（群馬）と対戦。角田涼太朗選手（現在、横浜Ｆ・マリノス所属）、榎本樹選手（現在、松本山雅ＦＣ所属）などにゴールを決められ、０－３で敗れます。中村真吾監督は「完敗だと思います。隙がなかった。本当に何もできなかった」と前橋育英の強さに唸りました。

今年の米子北は伝統の堅守速攻に加え、強度の高いハイプレス、得点力のあるチームです。中村監督は「サッカーの意識が変わったのは、２大会前の選手権。青森山田に０－６で敗れたことが大きなきっかけ」だと話します。堅守速攻とハイプレスのハイブリッドサッカーで、まずは県勢初の準決勝進出、そして夏にあと一歩届かなかった全国制覇を目指します。

（取材・文：高校サッカー選手権民放４３社／日本海テレビ）