12月28日に開幕する第100回全国高校サッカー選手権大会。31日の2回戦で市立長野(長野)と対戦する京都代表・東山の注目選手とチームの特長を紹介します。
■「一戦必勝」で全国ベスト8の壁に挑む
今年夏のインターハイで全国ベスト8の東山。堅実な守備とスピーディーな攻撃が武器で、選手権京都大会では5試合を戦って20得点1失点でした。決勝の京都共栄戦では前半14分に阪田澪哉選手(2年)のシュートで先制。後半に失点し追いつかれる展開となりましたが、藤枝康佑選手(3年)のシュートで勝ち越し、3年ぶり4回目の優勝を果たしました。
木下慶主将(3年)は「インターハイで超えられなかったベスト8の壁にチーム一丸となってもう一度挑みたい」と意気込みます。勝ち進めばインターハイで敗れた青森山田と準々決勝で再び激突する可能性もあります。しかし、「先を見ず一戦必勝」と木下主将をはじめ選手たちは声をそろえます。
■「強さ」の3年生と「うまさ」の2年生
決勝では7人の2年生がスタメン出場しました。このうち阪田選手、真田蓮司選手、新谷陸斗選手はU17日本高校選抜のメンバーとして11月のトレーニングキャンプに参加。全国トップレベルの選手たちと競い合う中で、阪田選手は「スピードを生かした縦突破やクロスが通用した」と自信をのぞかせました。
高い技術を持つ2年生が多く試合に出る一方、チームを引っ張るのはやはり3年生。エースストライカーの藤枝選手は京都大会でチーム最多の6得点を挙げ、「ヘディングが得意」と話す通り、決勝でも左サイドからのクロスに頭で合わせチームを優勝に導きました。福重良一監督も「チームのためにハードワークしてくれる。準決勝まで無失点だったのは藤枝が前線からの守備で貢献してくれたおかげ」と攻守において期待を寄せています。
「うまさ」のある2年生に対し「フィジカルの強さ」がある3年生と、福重監督はそれぞれを評価し「2年生に足りないものを3年生が補い、3年生に足りないものを2年生が補っている」と話します。学年の垣根を越え一丸となって挑む東山。目標とする日本一へ駆け上がります。
※写真は京都大会6得点の藤枝康佑選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/KBS京都)
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