第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。山口代表の高川学園は29日の初戦で石川代表の星稜と激突。2年ぶりの初戦突破、そして14年ぶりのベスト4入りを狙う高川学園の注目選手を紹介します。
■地区大会は5試合32得点無失点 攻撃をけん引するのは10番・林晴己選手
地区大会では5試合を戦って32得点無失点と圧倒的な強さを見せた高川学園。宇部工業との決勝ではDF奥野奨太選手(3年)やDF加藤寛人選手(3年)を中心とした守備でボールを奪うと、サイドを広く使った攻撃で流れを作ります。80分で奪った3点はすべてサイドからの攻撃が起点。正確なクロスから何度も相手ゴールに襲い掛かりました。
高川学園の攻撃の中心となるのが右サイド、10番の林晴己選手(3年)です。自らゴールを決めるだけでなく、縦への仕掛けから正確なクロスで味方のゴールをアシストすることもできます。地区大会では7ゴールをあげ大会得点王に。去年の選手権でも10番を背負ったエースは、「全国大会では自分の満足いくプレーを見せられていない。高川学園の10番として結果を出したい」と、全国での活躍を誓います。
■チームをまとめるのは「3人のキャプテン」
部員数は県内最多の161人。そんなチームをまとめるのが奥野奨太選手、北健志郎選手(3年)、村上一颯選手(3年)、3人のキャプテンです。新チーム発足時は奥野選手、村上選手の2人体制でしたが、夏のインターハイ終了後に北選手が3人目として加わりました。北選手は「ずっと近くで2人を見ていて大変な思いをしているのは分かっていたし、自分が少しでも支えになればと思ってキャプテンになろうと思った」と語っています。
また、12月28日に開かれる開会式で選手宣誓という大役を務めるのが奥野選手です。「正直に言うとやりたくはなかった」と話す奥野選手ですが、「やるからには責任をもって100回大会の開幕にふさわしい宣誓を、チームメイトの3年生が3年間で感じたこと、考えたことを開会式・国立競技場で表現したい」と意気込みを語りました。
※写真は山口地区大会得点王 10番・林晴己選手(3年)
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/山口放送)
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