第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。一回戦で、熊本県代表の大津は29日に中部大第一(愛知)と対戦します。歴代の熊本県代表は、全国でどんな戦いを繰り広げてきたのか。過去の成績を振り返ります。
■76回・80回・87回大会ベスト8 大津
熊本県で最多の全国出場回数を誇るのは、今年18回目の全国に挑む大津です。66回大会で初めて全国出場を果たすと、1993年に、現在総監督を務める平岡和徳氏が監督に就任。78回大会から85回大会まで県で8連覇するなど、県内の常勝軍団として確かな地位を築きました。
そんな大津の選手権全国大会での最高成績はベスト8。76回、80回、87回と3度ベスト8入りを果たしています。特に87回大会は、3回戦で、86回大会準優勝の静岡代表・藤枝東と激突。大津はサイド攻撃でチャンスをつくります。そして前半12分に先制点を挙げると、25分にもゴールを挙げ2対0で前半を折り返します。後半20分には途中交代の選手のゴールで突き放し、その後2点を奪われますが、3対2で接戦を制しました。
そして、学校史上初のベスト4をかけた準々決勝は茨城代表・鹿島学園との一戦。開始2分で先制点を許すも、前半12分にコーナーキックからキャプテンの藤本選手が同点ゴールを奪います。1対1のまま試合は進み、後半アディショナルタイム。土壇場でフリーキックを決められ、惜しくも敗れ、ベスト4にあと一歩届きませんでした。
■88回大会ベスト8 ルーテル学院
大津の県大会での連覇を止め、86回大会で全国初出場を果たしたのがルーテル学院です。ルーテル学院はその2年後、88回大会で初の全国ベスト8入りを果たします。まず、国立競技場での開幕戦で東京B代表・帝京と対戦。キャプテン山本選手の2ゴールもあり3対1で勝利。富山代表・富山第一との2回戦でも山本選手が2得点を挙げ2対0で勝利。そして、3回戦は宮崎代表・日章学園との九州勢対決でしたが、山本選手が決めたPKの1点を守り切り1対0でベスト8を決めました。5ゴールを挙げチームを牽引した山本選手は、大会得点王にも輝きました。
■77回大会ベスト8 熊本国府
98回大会、県大会決勝で大津を破り全国出場を果たした熊本国府。これまで3回の全国舞台を経験している中で、初出場となった77回大会でベスト8に入りました。創部4年で挑んだ全国大会は、1回戦で福島代表・平工業、2回戦で埼玉代表・浦和東と、全国の強豪を次々に破ります。そして3回戦は秋田代表の秋田商業との一戦。今も熊本国府サッカーのスタイルとなっている堅守が光り、2対1で勝利。快進撃を見せ、全国初出場でベスト8入りを果たしました。
熊本県勢の最高成績は、33回大会に出場した熊本工業のベスト4。3年ぶりの全国舞台となる大津が、熊本高校サッカーの歴史を塗り替えるべく、いよいよ初戦に挑みます。
※写真は100回大会出場の大津高校
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/熊本県民テレビ)
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