記念すべき第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。前回大会を制した山梨学院は、今大会も県予選を勝ち抜き、全国大会は第1シードで臨みます。初戦は31日のニ回戦。佐賀東(2年連続12回目)と対戦。
山梨大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。
■山梨学院(2大会連続8回目)
山梨大会決勝は前回大会、全国制覇を成し遂げた山梨学院(準決勝まで3試合8得点無失点)と35回目の選手権出場を目指す伝統校・韮崎(準決勝まで3試合15得点2失点)の一戦となりました。
前半は全国王者の称号を背負う山梨学院が攻勢を仕掛け、ゴールに迫るも得点を奪えず後半へ。
一転、後半は伝統校としてのプライドを掲げ、決勝に挑む韮崎が猛攻を仕掛け、山梨学院は再三のピンチを迎えます。その中、チームを救ったのはGKの山田海人選手。前回大会、全国制覇のキャプテンとしてゴールマウスを守った熊倉匠選手の背中を見てきた山田選手が、韮崎の前に立ちはだかりました。
意地とプライドがぶつかり合う決勝戦は80分で決着がつかず延長戦にもつれこみます。一時も目が離せない展開の中、均衡が破れたのは延長後半3分。韮崎が先制します。
全国王者として後がなくなった山梨学院。その中、前回の全国大会で、得点源と期待されながらも無得点で終わった茂木秀人イファイン選手が「俺がゴールを決めチームを全国に導く」と同点ゴールを叩き込みます。
試合はPK戦までもつれ込む接戦となりましたが、前回の全国大会決勝同様、PK戦では絶対的な自信をもつ山梨学院が勝ち切り(PK戦5-3)全国連覇へ向け、強豪ひしめく県大会を勝ち抜きました。
試合後、谷口航大キャプテンは「全国連覇することしか目標にない」と力強く語りました。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/山梨放送)
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