第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。鳥取県代表の米子北は31日、初戦となる二回戦で矢板中央(栃木)と激突。10月30日に行われた、鳥取県大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。
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鳥取県大会決勝は、12大会連続17回目の出場を目指す米子北(準決勝まで3試合30得点1失点)と12大会ぶり9回目の出場を目指す境(準決勝まで3試合7得点3失点)の一戦となりました。
キックオフ直後から激しいプレスと縦に速い攻撃を仕掛ける米子北が境ゴールに迫ります。すると、前半の飲水タイム直前の23分、繰り返し上げ続けたアーリークロスに木村愛斗選手(3年)が頭で合わせ、米子北が先制します。
後半も米子北の勢いは衰えず、開始4分、クロスボールのこぼれ球に反応したJ2ファジアーノ岡山内定の佐野航大選手(3年)が追加点を決めます。さらに、17分には福田秀人選手(2年)が味方の落としたボールにダイレクトで合わせ、勝負ありの3点目。
守る境も、米子北のコーナーキックやクロスボールに競り勝つなど粘り強い守備を見せましたが、攻めに転じることはできず、3-0で試合終了。米子北が12連覇を達成し、全国への切符を手にしました。
試合後、米子北のキャプテン鈴木慎之介選手(3年)は「インターハイで準優勝したが、『相手より上回っていると過信せずに戦おう』と試合前にチームへ声をかけた。なかなか点が入らず厳しい試合だったが、勝ち切ることができてよかった」と謙虚な姿勢を見せました。
城市徳之総監督は「全国大会ではインターハイの準優勝という結果を上回りたい。県の代表として頑張りたい」と県勢初の全国制覇に向けて意気込みを語りました。
【近年の鳥取県代表の成績】
米子北が96回大会で県勢最高タイのベスト8に入っています。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本海テレビ)
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