第100回全国高校サッカー選手権。東京A代表・堀越は2回戦で長崎代表・長崎総科大附と対戦。試合を振り返り、未来を展望します。
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フィジカルに優れ、前線から激しくボールを奪いに行く長崎総科大附のスタイルに堀越は苦戦し、後半21分セットプレーからゴールを許し、0-1で敗戦。
主将の宇田川瑛琉選手は「前回大会のベスト8を超えて“聖地・国立”でプレーをする」ことを目標に掲げていましたが、2回戦で100回大会から姿を消すことになりました。3年生はそれぞれの新たな夢に向かって、1・2年生はこの悔しさを胸に新たな未来へと突き進みます。
宇田川主将は試合後、「自分たちが相手を分析して想定してきた以上に長崎総科大附には素晴らしい攻撃や縦への推進力があった。まさに失点シーンのセットプレーは自分たちが想定していた以上のもの。試合全体を通してチーム全体の冷静さを欠いていた。この環境下で大会が開催されて試合ができるということは沢山の方のご尽力があってこそ。感謝の気持ちを改めてこの選手権で感じた。後輩たちに伝えたいことは、ボトムアップのサッカーで選手が主体的に考えて戦う中で、自分たちが考えている以上のものが選手権では起きるということ。ピッチに立った選手も立てなかった選手も感じたと思うので、また選手権に帰ってこられるかどうかは自分たち次第。マインド・メンタル・覚悟は自分が先頭に立ってきたからこそ伝えられる部分なので、選手権で得たものを何かしらのかたちで後輩たちに残していきたいと思う」と話しました。
佐藤実監督は「長崎総科大附は立ち上がりから出足が良く、我々は常にプレッシャーを受けてしまった。堀越の選手も対応でき始めて後半は一進一退となる中で、セットプレーから失点。そのあと、選手交代やシステム変更など試みたもののゴールをこじ開けることができなかった。しかし、選手たちは先制されて崩れることなく、何とかそこから持ちこたえてポイントになるような攻撃やビルドアップを模索できていたと思う。テレビで見たり聞いたりしただけでは分からない、全国大会に出場して肌で感じたものを選手たちに提示して、また101回大会に帰ってこられるように準備していきたい」と未来を見据えていました。
※写真は試合後の堀越の選手たち(左から古澤希竜選手・菅野颯人選手・宇田川瑛琉選手・日隠ナシュ大士選手)
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)
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