第100回全国高校サッカー選手権。千葉代表・流通経済大柏高校は1回戦で和歌山代表・近大和歌山高校と対戦。1-1でPK戦の末に、PK4-5で敗れました。試合を振り返り未来を展望します。
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失意の初戦敗退でした。第100回全国高校サッカー選手権大会、“激戦区”千葉県大会を勝ち抜いた流通経済大柏は1回戦で近大和歌山に敗れました。前半8分に流通経済大柏のMF小林恭太選手(3年)のゴールで先制するも、後半19分に近大和歌山のFW谷口金太郎選手(3年)に頭で押し込まれ同点に。その後、流通経済大柏はビッグチャンスを生かせず、シュート数で19-2と上回ったものの同点でPK戦に突入。両チーム6人目で明暗が分かれ、PK4-5で1回戦敗退となりました。
「先制したあと、なかなか追加点が奪えず、思うような試合にできなかった。選手権で指揮を執るのは想像以上に難しい」こう振り返ったのは流通経済大柏の榎本雅大監督でした。近大和歌山の度重なるロングスローでアウトプレーの時間が長くなり、「この試合では違和感を感じた」と話します。試合中に「インプレーを続けろ」と指示を出したものの、最後まで粘り強く走り続けた近大和歌山が追加点を許しませんでした。
初戦で姿を消した流通経済大柏ですが、新チームに向けて期待もあります。選手権スタメンのうち、2年生は5人。2021年U-18日本代表候補のDF大川佳風選手(2年)、U-17日本代表候補GKデューフエマニエル凛太朗選手(2年)やセットプレーのキッカーを担うMF小西脩斗選手(2年)らが残ります。さらに、選手権での出場はなかったものの、昨年U-16日本代表候補に選ばれたドリブラー・MF堀川大夢選手(2年)も控えています。
選手権での悔しさをバネに、来年どのようなサッカーで巻き返すでしょうか。86回大会以来の優勝へ向けて、流通経済大柏のこれからの新チームに注目です。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/千葉テレビ放送)
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