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2022

12/22

【高校サッカー展望・石川】「力のない世代」星稜と「期待の世代」鵬学園

いよいよ12月28日に開幕する第101回全国高校サッカー選手権。29日の1回戦で、石川県代表の星稜は東山(京都)と対戦します。11月6日に行われた地区大会決勝を振り返り、全国の戦いを展望します。

◇ ◇ ◇

石川県大会決勝は、3大会連続31回目の出場を目指す星稜(準決勝まで3試合14得点2失点)と3大会ぶり3回目の出場を目指す鵬学園(準決勝まで4試合58得点1失点)の一戦となりました。

石川の高校サッカーを引っ張る2チームの対戦。「力のない世代」と言われ危機感を持ってきた星稜と、各ポジションにタレントを擁し「期待の世代」と言われてきた鵬学園。序盤から星稜は強みのサイド攻撃に加え、高橋大空選手のロングスロー、さらにはセットプレーでプレッシャーをかけます。対する鵬学園も180センチを超える2人のセンターバック、主将の八十島陸翔選手(3年)と鈴木樟選手(2年)で強固な守備で対応します。

試合が動いたのは前半6分、DFからのロングボールを受けた山下陸選手(3年)がペナルティーエリアに侵入、相手選手と交錯したこぼれ球を宮前匠真選手(3年)がゴールへ流し込み星稜が先制します。

その後も得点を重ね、迎えた前半28分には平良大研選手(3年)が相手のクリアボールを左足でダイレクトボレー。会場がどよめくスーパーゴールを決め4-0とリードを広げます。

後半に入ると星稜に全国を阻まれ続けてきた鵬学園も反撃。後半8分には坂本陽斗選手(3年)のコーナーキックを八十島陸翔選手が競り、足元にこぼれたボールを自ら叩き込み1点を返します。その後も球際で激しくぶつかり合う一進一退の攻防が続き試合終了のホイッスル。星稜が3大会連続で全国への切符を手にしました。

試合後、星稜・河合伸幸監督は「内容は鵬学園さんの方が良かったのでホッとしている。決勝を迎えるまでに苦しんだ選手が多かったが選手たちが力を出し切ってくれた。全国でも石川県の代表として頑張ります」と気を引き締めました。

主将の山下陸選手(3年)は「チームがまとまらない時期があったり、個人としても調子が良くない中で切り替えて戦えた。全国でもチーム一丸となって優勝目指して頑張りたい」と力強く語りました。
写真は左:八十島陸翔選手(主将・鵬学園3年)/右:山下陸選手(主将・星稜3年)

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ金沢)

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