第101回全国高校サッカー選手権はいよいよ12月28日に開幕。大分県代表の大分高校は29日の1回戦で聖和学園(宮城)と対戦します。チームの特長と注目選手、さらに対戦の見どころを紹介します。
◇ ◇ ◇
大分高校は大分中学から熟成させてきた伝統のパスサッカーが武器です。メンバーの多くが大分中学から6年間共にプレーしており、スピーディーな中でも抜群のコンビネーションで相手ゴールに迫ります。県大会は5試合で44得点2失点という驚くべき攻撃力を秘めています。
県大会で11得点を決め得点王をマークした7番・青山京志郎選手がチームの要で、抜群の足元のテクニックを駆使して高い位置で攻撃を組み立てられる選手です。
その青山選手と2列目でコンビを組む10番・キャプテンの吉川獅子心(よしかわ・らいと)選手は運動力が多く様々な場所に顔を出しパスサッカーにリズムを作り出せる選手です。視野が広く気も利くので周りの選手のカバーリングが抜群に上手。また日々の練習後には自主トレーニングを欠かさない大変な努力家でもあり、監督からも仲間からも厚い信頼を得ています。県大会は青山選手に次ぐ9得点を挙げており攻守にわたり大きな存在感を発揮します。
一方の宮城県代表・聖和学園高校はドリブルサッカーをベースに戦うチームです。聖和で全国を目指すため35都道府県から約250人の部員が集結しハイレベルな中で3年間切磋琢磨(せっさたくま)してきました。
パスサッカーの大分高校とドリブルサッカーの聖和学園、どちらが主導権を握り試合を進めるのか。対照的なチームスタイルで激しい主導権の握りあいが予想される大分と聖和学園の初戦は29日14:10キックオフです。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ大分)
シェアする