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2022

12/27

【高校サッカー注目・長崎】戦後最多タイ6度の優勝・国見 19大会ぶりの全国制覇へ

12月28日(水)に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。24度目の全国出場となる長崎県代表・国見の初戦は、29日(木)北海道代表・北海との1回戦です。今回は、国見の注目選手たちとチームの特長を紹介します。

■ポゼッションサッカーの新スタイル
指揮を執る木藤健太監督は就任5年目。高校時代は、高校サッカー界の名将・故小嶺忠敏監督の指揮のもと、自らも76回大会から3大会連続で全国選手権の舞台を経験した国見OBです。

当時の国見は『ロングボールを主体』としながら鍛え抜かれたフィジカルを生かして、最後まで走り抜くサッカーを展開。一方で木藤監督は、細かいパスをつないで相手を崩すスタイル『ポゼッションサッカー』を追求しています。「ボールをしっかり握る。相手に簡単に奪われない。相手の守備をしっかりはがしていける、アグレッシブなサッカーが今の国見のサッカーかなと思う」と木藤監督が話すように、新たなスタイルとなった国見が12大会ぶりの選手権の舞台で躍動します。

■守備の要 2人のキャプテン・DF村田一翔選手とDF上田陽南太選手
今年の国見はダブルキャプテン。共にディフェンダーの村田一翔(かずと)選手と上田陽南太(ひなた)選手です。今年6月に行われた県の高校総体では互いに気を使いすぎた結果、チームがうまくまとまらず、あと一歩で優勝を逃しました。

そこから2人でチームに何が必要かを何度も話し合い、互いの役割を明確にしました。プレーや戦術などの面は村田選手が担い、オフザピッチの部分は上田選手がチームをまとめました。その結果、チームの団結力が高まると共に、2人も試合で高いレベルのパフォーマンスが発揮できるように。選手権県大会では2人を中心とした堅い守備のもと4試合で失点をわずか1に抑えました。

■攻撃の起点 10番北村一真選手
ポゼッションサッカーの中心を担うのが17歳以下の日本代表候補であるボランチの北村一真(かずま)選手。北村選手は前線に精度の高いパスを供給しチームのチャンスを演出。選手権県大会では4試合全てでアシストを記録しました。

今年の国見はセットプレーも得意としていて、フリーキックやコーナーキックのキッカーも務めます。かつては、三浦淳寛さんや大久保嘉人さんらがつけた国見の10番を背負い、「やっぱり国見の10番はすごいと思わせたい」と大舞台での活躍を誓っています。
※写真は攻撃の起点・北村一真選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/長崎国際テレビ)

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