12月28日(水)に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。2年連続9回目の出場となる和歌山代表・近大和歌山高校の初戦は、31日(土)東京都A代表・國學院久我山高校との2回戦です。近大和歌山のチームの特長と初戦の意気込みをご紹介します。
和歌山県内有数の進学校で、文武両道を掲げる近大和歌山。全員での粘り強い守備をベースに、サイド攻撃とロングスローで好機を演出します。集中力の高さを持ち味とする今年のチーム。目標に掲げるのは、「“人”とボールが動くパスサッカー」です。全員攻撃全員守備の高い組織力で、前回大会では名門・流通経済大柏高校を撃破し、2回戦進出を決めました。
近大和歌山、攻守の要となるのが、キャプテンのMF畑下葵選手です。判断力と展開力、守備力に長けていて、持ち味の距離・速度・角度を使い分けるロングスロー、精度の高いキックがチームの武器になっています。
藪真啓監督は「畑下のコンディションはピッチ内外で大きな影響力がある。プレー面は一目瞭然だが、準備やチームのマネジメントも中心となっていて、人一倍アンテナが高い」とコメント。
畑下葵選手は「目標とする選手は中村俊輔元選手や田中碧選手。2人のように、あの人にボールが渡ったら攻撃が始まるといわれるような、中心的存在になりたい」と話していました。
前回大会、和歌山県勢では2010年度以来、11大会ぶりの選手権初戦突破となった近大和歌山。全国の強豪校相手にチャンスの頻度は少なくなる中、近大和歌山が挙げる課題は攻撃の精度、守備の強化です。「2勝してベスト8が最低目標。全国に出るなら日本一を目指さないと意味がない」と話す藪真啓監督。高い集中力・組織力が生み出す強固な守備で、一戦必勝、全国の頂点を目指します。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ和歌山)
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