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12月28日(水)に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。県内最多の16回目の出場となる日章学園高校は12月29日(木)に行われる1回戦で今年のインターハイチャンピオン、群馬県代表の前橋育英高校と対戦します。今回はその日章学園のチームの特長と注目選手をご紹介します。
■技術と判断
2020年に監督に就任し今大会が選手権初采配となる原啓太監督は、選手の素早い判断と高い技術を駆使しボールを回しながらゴールを目指していくサッカーを理想に掲げています。
徹底した基礎練習や強度の高い対人練習で磨いた判断力と技術力を武器に県大会でもほとんどの試合でボールを握りゲームを支配し3年ぶりの優勝を手にしました。
■中学時代に日本一を経験
中高一貫校の日章学園は所属選手の多くが日章学園中学校の出身です。現在の3年生はその日章学園中学時代に全国中学校サッカー大会において2連覇を達成している世代です。中学時代から全国の舞台で戦ってきたその経験値と確かな技術を武器に、高校入学後も下級生から試合に出ている選手も数多くいます。
■攻撃の要 金川羅彌選手
長短の精度の高いパスで攻撃の起点となるゲームメーカー金川羅彌選手。そのパスセンスの高さなどが評価され、来季のJ3テゲバジャーロ宮崎への入団が内定しています。また中学時時代にはキャプテンとして日章学園中を全国制覇に導きました。
高校でも1年生から試合に出場している金川選手は「2年間選手権に出られず悔しい思いをしたからこそ、今大会はとにかく勝ちにこだわる」と一戦必勝、そして目標の全国制覇に向けて人一倍強い思い胸に戦います。
■チームの精神的支柱 工藤珠凜選手
キャプテンとして高いリーダーシップを発揮しチームをまとめる工藤珠凜選手は、ディフェンスリーダとしてもチームを支える絶対的な存在です。「九州はもちろん全国でも負けないと思う」と話すエアバトルの強さと1対1の強さが魅力のセンターバックです。
去年の選手権予選での敗戦を経験し、「すべての基準をかえる」を合言葉に工藤選手が先頭に立ちトレーニングの質や強度、自主練の方法、練習以外の時間の使い方に至るまで徹底したレベルアップを図ってきました。
そんな工藤選手は全国大会に向けて、「どこが相手でもやるべきことは変わらない。最後まで泥くさく走って、戦うだけ。勝利だけを信じ走り続けます。」と意気込みを語りました。
89回大会と92回大会のベスト8が過去最高成績の日章学園。ただ、ベスト8超えはあくまで通過点と選手が口々に話すように目指すは全国制覇、中高で日本一です。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社 / 宮崎放送)
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