第101回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。埼玉県大会決勝は、2大会ぶり5回目の選手権を目指す昌平(準決勝まで3試合17得点2失点)と初の決勝進出を果たした成徳深谷(準決勝まで3試合5得点2失点)の対戦となりました。決勝戦を振り返り、全国の戦いを展望します。
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■インターハイ予選決勝の再戦
成徳深谷はすべての試合を1点差で勝利し、接戦をものにしてきました。両者は6月のインターハイ予選決勝でも対戦し、2対1で昌平が勝利しています。会場もあのときと同じNACK5スタジアム大宮。因縁めいた一戦は成徳深谷ボールでキックオフしました。
■昌平スタイル
立ち上がりから主導権を握ったのは昌平でした。いつも通りボールをしっかりと握り、中からサイドから攻撃を仕掛けます。普段は中盤の左サイドに入る8番・長準喜選手がこの試合はボランチに入り、巧みな技術でゲームをコントロールします。最初の決定機は前半39分、5番・石川穂高選手のロングフィードを受けた10番・荒井悠汰選手がカットインから左足を振り抜きますが、これは成徳深谷GK木村航大選手に弾かれクロスバーを叩きます。
ハーフタイムに昌平の藤島崇之監督は「相手はシュートブロックがさえているので、ゴール前の最後のところをきちんと対応すること、無失点で来ているのでこれを続けよう」と指示を出しました。
後半に入り試合が動きます。後半17分、クロスのこぼれ球を拾った24番・大谷湊斗選手が切り返しから1人かわして左足を一閃。シュートは相手DFに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれました。今大会初先発の期待の1年生が指揮官の起用に応えました。
昌平はこの後もボールを保持し、相手の得意とするロングスローやセットプレーをしっかりと封じ込め、タイムアップ。昌平高校が2大会ぶり5回目の選手権出場を決めました。
■決勝ゴールの24番大谷湊斗選手
今大会初スタメン、さらにトップチームでの公式戦初ゴールとなった大谷選手は「とても緊張していたんですけど、結果を残そうと思って試合に入ったので結果を残せて良かった。ものすごく嬉しかったです」と笑みを見せました。全国大会については「まずは試合に出られるように準備したい。アシストもしたいがゴールの方がやっぱり評価が上がると思うのでゴールを決めたい」と意気込みを語りました。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ埼玉)
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