12月28日(水)に開幕する第101回全国高校サッカー選手権。今大会は国立競技場で開幕戦と準決勝・決勝の4試合が行われます。宮城代表の聖和学園は6大会ぶり5回目の出場です。
第94回大会の初戦では、「鮮やかな攻撃サッカー(セクシーフットボール)」の異名をもち、全国制覇の経験もある野洲高校(滋賀)と対戦。聖和学園は、ドリブルを中心とした巧みなテクニックで、7対1で勝利。聖和の「魅せる個人技」を全国に知らしめました。
今大会の初戦は29日(木)ゼットエーオリプリスタジアムで大分との対決です。今年のチームは華麗なテクニックに加えて「泥くささと粘り強さがある」と小野喬(たかし)主将。チーム一丸で国立競技場、そして日本一を目指します。聖和学園のチームの特長、そして注目選手を紹介します。
■研ぎ澄まされた個人技
聖和学園はドリブルを主体とした個人技が武器。ピッチ上のどこからでもドリブルを仕掛け、ゴールに迫ります。全国高校総体ではベスト16入りした東北のドリブル軍団が、頂点を目指します。
■キーマンは藤田晴選手
部員数248人。宮城県内でも屈指の部員数を誇る聖和学園。そのチームの鍵を握る1人が、MFの藤田晴(はる)選手。チームで一番うまい選手に与えられる聖和学園のエースナンバー14番を背負う選手です。身長180センチと恵まれた体格に加えて、足技の技術も高いものがあります。トップ下の位置からボールに絡むアグレッシブさにも注目です。
静岡県出身で、寮生活を行う藤田選手。中学生になる時に、地元のJリーグクラブの下部組織のセレクションを受験するも不合格。その時の不合格通知を今も大切に持っており「サッカーで壁にぶつかった時に、それを見るとまた頑張ろうという気持ちになる」と語りました。
その後、ドリブル主体の聖和学園のサッカーに魅力を感じ、静岡から宮城へ。幼い日の悔しい思いが今の藤田選手の強さの秘密になっています。「まずはチームが勝つこと。自分が得意なドリブルで観客を魅了させるようなプレーをしたい」と選手権へ向けて意気込みます。
※写真は聖和学泉のキーマン・藤田晴選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/ミヤギテレビ)
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