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2022

12/19

【高校サッカー展望・東京A】最激戦区東京!去年の悔しさを晴らした國學院久我山が、3大会ぶりの全国へ!

101回目の開催となる全国高校サッカー選手権大会。全国最多の337校が加盟する東京都からは國學院久我山と成立学園の2校が全国大会へ進出しました。今回は東京A代表國學院久我山の東京都大会決勝を振り返ります。

◇ ◇ ◇

東京A決勝は因縁めいた対戦となりました。前回大会東京A決勝で堀越に敗れ、惜しくも全国出場には届かなかった國學院久我山。相対するは5年ぶりに全国出場を目指す実践学園。この両校が東京大会の決勝で戦うのは今回で3回目です。93回大会は國學院久我山が、96回大会は実践学園がそれぞれ勝利しています。今回は、5年ぶりの再戦となりました。

伝統の「美しく勝て」を掲げ、攻撃的なパスサッカーを展開する國學院久我山。エースで主将の塩貝健人選手や、ドリブラー中山織斗選手など、スピードのある選手が今年は揃いました。一方、前線からの積極的な守備でボールを奪い、素早く攻める実践学園。サイドバックながら背番号10をつける主将の百瀬健選手を中心に、粘り強いディフェンスで勝ち上がってきました。

スタイルの全く違う両校による決勝戦は、序盤にスコアが動きます。前半13分、コーナーキックから2年生のCB普久原陽平選手がヘディングで決めて國學院久我山が先制。

しかし前半30分実践学園が反撃に出ます。味方のクロスから百瀬健選手が右足を振りぬき同点に追いつきます。主将のスーパーゴールで勢いに乗る実践学園。それでも國學院久我山に焦りはありませんでした。後半23分、途中出場の2年生、保土原海翔選手がペナルティエリア内で粘ると、最後は高橋作和選手が決めて國學院久我山が勝ち越します。その後も攻撃的な姿勢を貫く國學院久我山は後半アディショナルタイム、エース塩貝健人選手が今大会自身8点目を決めて3-1、堅守の実践学園を破り3大会ぶり9回目の選手権全国大会へ進出しました。

コロナ禍の高校生活となった今の3年生。主将の塩貝健人選手は「普段からサッカーができることが特別なのだと学んだ。感謝の気持ちを持って挑む全国大会。もちろん目標は優勝です」と意気込みを語りました。

率いる李済華監督は「我々の全国での試合を観た子供たちが、サッカーを始めて、選手権を目指してくれるように戦います」と話します。

4年後のW杯にも立つかもしれない年代。まさに無限の可能性を持つ彼らがどんなプレーを見せてくれるのか。國學院久我山の初戦は近大和歌山と12月31日に行われます。

(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)

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