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2022

12/16

【高校サッカー展望・山口】「先輩を超える」悔しさを味わった国立競技場の舞台目指す高川学園

12月28日に開幕する第101回全国高校サッカー選手権大会。第3シード・山口代表の高川学園は31日の2回戦で富山第一(富山)と対戦します。11月13日に行われた山口県大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

◇ ◇ ◇

山口県大会決勝は4連覇がかかる高川学園と、4年ぶりの優勝を目指す公立の雄・西京の一戦となりました。山口の高校サッカーをけん引するライバル校同士の対戦です。

連覇を狙う高川学園は2年生で10番の山本吟侍選手を起点に攻撃を組み立てようと試みますが、西京は経験豊富な3年生ディフェンダー、佐古翔海選手や青木亮太選手を中心とした堅い守備で高川学園に決定機を作らせません。

いい守備からリズムを作った西京は磨いてきたパスサッカーを武器に高川学園ゴールに迫ります。前半15分には兼益桃太選手のスルーパスに反応した高山真広選手が抜けだしますが、相手キーパーの好セーブに阻まれ先制のチャンスを逃します。

すると前半23分でした。高川学園が右サイドからのコーナーキックを獲得すると、5番・岡楓太選手が放ったシュートが西京の選手の手に当たりPKを獲得します。これを山本吟侍選手が落ち着いて決め高川学園が先制します。

1点を追いかける西京は後半、森脇雄紀選手や吉津諄典選手など攻撃的な選手を次々に投入。サイドから決定的なチャンスを何度も生み出しますが、高川学園の粘り強い守備に阻まれ同点に追いつくことができません。

高川学園も梅田彪翔選手や途中出場の岩瀬颯吾選手らが積極的な仕掛けを見せましたが追加点は生まれず。1点のリードを守り切った高川学園が4年連続28回目の選手権出場をつかみ取りました。

100回大会では、ぐるぐる回るセットプレー「トルメンタ」を武器に14年ぶりのベスト4まで上り詰めた高川学園。今年の選手たちは、「もう一度国立の舞台に立つ」そして「先輩たちを超える」ことを目標に練習に取り組んできました。ケガの影響もありスタンドで地区大会決勝を見守った山本陽主将は「自分たちは実力のない世代だと言われてきた。それでも泥臭く最後まで頑張るサッカーを貫き通して国立で1勝を目指したい」と全国大会への意気込みを話しています。

また、2年生ながら10番を背負い今年7月には初めて16歳以下の日本代表候補合宿に参加した山本吟侍選手は「去年は力のある3年生に国立競技場のピッチに立たせてもらった。今年は自分がチームを引っ張って1年生にいい思いをさせてあげたい」と話し、自らのゴールでチームを国立競技場に導くことを誓います。
※写真は決勝点となるPKを決めた山本吟侍選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/山口放送)

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