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2022

12/29

【高校サッカー注目・鹿児島】全国10回目出場の神村学園 福田・大迫コンビ中心に日本一へ

12月28日(水)に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。10回目の全国出場となる鹿児島代表・神村学園の初戦は、31日(土)山梨代表・山梨学院との2回戦です。今回は、神村学園の特長と初戦の意気込みを紹介します。

■プロ内定の福田・大迫コンビ

絶対的エースは、ドイツの名門、ボルシア・メンヘングラードバッハ内定のFW福田師王選手です。数多くのJ1クラブが獲得に動き、元日本代表・柳沢敦さん以来とも言われた争奪戦の末、「少しでも早く世界のサッカーを知りたい」と海外への挑戦を決めました。福田選手の特長は、圧倒的なフィジカルや高い決定力。食事とトレーニングによって、体重は高校入学時に比べて16キロ増えたといいます。また、去年のインターハイとプリンスリーグ九州で得点王に輝くなど、結果も残してきました。

一方、チームを引っ張るキャプテンが、セレッソ大阪内定のMF大迫塁選手です。神村学園のエースナンバー「14」を初めて3年間背負った選手で、2年生のうちに高校卒業後のプロ入りを決めました。最大の武器は、左足の精度の高いキックで、去年のプリンスリーグ九州アシスト王です。また、豊富な運動量も特長です。プロで12キロ走れば評価されるという1試合の走行距離が、14キロを超えることもあります。

福田選手が「塁の目を見ればどこに出すかわかる」、大迫選手が「2人ならどんな相手にも止められない」と話すほど息ピッタリの2人ですが、全国選手権では過去2大会とも、目立った結果を残せていません。最後の選手権、培ってきた抜群のコンビネーションで魅了します。

■進化続ける超攻撃的サッカー

神村学園は、鹿児島県大会5試合で34ゴールと高い攻撃力が大きな魅力です。細かいパス交換やドリブルで局面を打開し、相手ゴールに迫るのが従来のスタイルですが、今年は強さと走力のある選手が揃い、有村圭一郎監督は「サイドチェンジや背後への配球で良さが出るチーム」と表現。色々な戦い方ができるのが強みです。

福田・大迫コンビのほか、U―16日本代表の吉永夢希選手や名和田我空選手など個性のあるタレントを擁し、鹿児島県大会で史上初の6連覇を果たした神村学園。次は全国で最高成績のベスト4を超え、日本一を狙います。

福田選手は「個人としては得点王を狙っているので個人の結果を残しつつ、チームを勝たせて優勝できれば」と話し、大迫選手は「鹿児島という県をもう一度、日本一の県にしたいという気持ちでいっぱい。この仲間でする最後の大会なので、楽しんでいる姿を鹿児島の方に見てもらいたい」と意気込みます。
※写真は左が大迫塁選手、右が福田師王選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/鹿児島読売テレビ)

      

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