12月28日(水)に開幕する第101回全国高校サッカー選手権。熊本代表の大津は2大会連続19回目の出場。初戦は12月31日(土)の2回戦、静岡代表の浜松開誠館と対戦します。
前回大会は県勢初の決勝進出、そして準優勝の快挙。それでも選手たちは悔しさを胸に国立を後にしました。先輩から託された悲願の全国制覇。進化するブルー軍団は再び全国の舞台へ挑みます。大津のチームの特長と初戦の意気込みを紹介します。
■ブルー軍団はさらに進化、激戦の中で培った層の厚さ
大津のトップチームは今年も、高校年代最高峰のプレミアリーグWESTに出場。さらにセカンドチームは九州の強豪校やJクラブのユースが集うプリンスリーグで、サードチームは県の1部リーグで、それぞれ今年から戦うことになりました。
これで、部員220人による競争はさらに激化。フィジカル、テクニックに長けたチームとの試合を重ねて、自分の武器を磨き続けることで、 チーム全体の底上げにつながりました。今年から大津で指導をする本田真吾コーチは、「トップチームから誰かが抜けても、そのポジションを埋める、あるいは待っている選手が必ずいる」と話します。
また、チームを率いる山城朋大監督も「ベンチメンバーのことを考えると、去年のメンバーが10とするなら、今年のチームは12、13くらいの力を持っている」と、その層の厚さについて自信を見せています。
■スピード感と突破力のあるサイド攻撃
今年の大津の特長はサイド攻撃です。両翼に田原瑠衣選手や中馬颯太選手、香山太良選手に岩崎大翔選手など、ドリブルやスピードに長けた選手がそろっています。前線では身長191センチの小林俊瑛選手や裏への抜けだしが得意な山下基成選手らが構えており、サイドを攻撃の起点にして得点するのが1つの持ち味となっています。
全国準優勝を果たした前回大会を超えるべく、今年は「超越」の2文字をスローガンに戦ってきた大津のイレブン。すでに、県大会では16年ぶりとなる連覇を果たし、1つの過去を越えることができました。
主将を務める小林俊瑛選手は前回も全国決勝のピッチに立ち、国立競技場のロッカールームで涙を流した1人です。「去年の準優勝という悔しさを胸に1年間やってきた。熊本県に選手権の優勝旗を持って帰れるようにチーム全員で戦う」と意気込んでいます。
熊本、そして大津高校の歴史を再び塗り替えるべく、進化するブルー軍団の挑戦が始まります。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/熊本県民テレビ)
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