第101回全国高校サッカー選手権大会は12月28日に開幕します。和歌山大会は、近大和歌山が初芝橋本を破って2年連続9回目の選手権出場を決めました。決勝戦を振り返り全国の戦いを展望します。
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11月13日に和歌山県の紀三井寺公園陸上競技場で行われた県大会決勝戦は、3年連続で同じ対戦カードとなりました。前半は初芝橋本ペースで進むものの、近大和歌山も強固な守備で得点を与えず、0対0で折り返します。
試合が動いたのは後半に入り52分、近大和歌山は MF 畑下葵選手のコーナーキックから、準決勝でも先制ヘディングシュートを決めたDF湯川皓平選手が頭で合わせて1点を先制します。
さらに、近大和歌山は55分、途中出場の1年FW木村憲慎選手が4試合連続ゴールとなる2点目を決め、2対0とリードを広げます。
一方、2点を追う初芝橋本は、後半終了間際、コーナーキックから押し込んで1点差に追い上げますが、反撃もここまで。結果、2対1で近大和歌山が初芝橋本を破って、12月28日から首都圏で開幕する第101回全国高校サッカー選手権大会に2年連続9回目の出場を決めました。
近大和歌山のキャプテン畑下葵選手は、「自分達が1年間積み上げてきたものが自信となって、ピッチで表現できていたので、勝つビジョンしか見えませんでした。目指すは新国立競技場です」と話し、藪真啓監督は「大切にしていたのは『準備が全て』という姿勢。選手達には期待していた分、プレッシャーをかけましたが、キャプテンの畑下葵選手を中心に踏ん張ってくれました」と話しました。
近大和歌山高校は12月31日の2回戦で東京A代表・國學院久我山高校と対戦します。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/テレビ和歌山)
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