全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。兵庫県代表・芦屋学園は29日の1回戦で千葉代表・日体大柏と対戦。チームの特長と注目ポイントを紹介します。
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芦屋学園サッカー部は部の本格強化を始めて11年目の今年、初めての全国大会出場。許泰萬(ホ・テマン)監督は、ゼロからチームを作ることにチャンスを見出し、部の強化初年度から就任し、11年目にして悲願の初優勝を果たしました。
監督は全国大会に向けて、「自分たちらしく戦い、まずは1勝を」と意気込みを語っています。リーグ戦は2部リーグに所属し、「全国出場校との実戦経験はほとんどなく、自分たちの力がどこまで通用するのかが分からない」としながらも、攻撃的なサッカーと団結力を武器に臆することなく挑むつもりです。
12月29日の1回戦においては、対戦校の千葉県代表の日体大柏も初出場校であり、お互い初出場ということで、良い緊張感と共にフレッシュな姿勢でプレーする選手達の姿が観られるでしょう。
チームの合言葉は「チーム芦学」で、県大会予選では全員で攻め全員で守るサッカーを体現しました。決勝までの6試合で奪った16得点というのは、11人がゴールを決めての得点。誰か1人が主役になるということはなく、誰からでも、どこからでもゴールが狙えます。全員がお互いの事を信頼しているからこの結果がうまれました。
プレー面において注目ポイントは、DF柏木からのロングスローから得点につなげるプレーです。県大会予選では、ロングスローからの得点は4点挙げています。準々決勝、準決勝、決勝と緊迫した試合で3試合連続の得点パターン。ロングスローを投げるDF柏木も「芦学の武器の1つ」と自信を見せ、チームメイトからも絶対的信頼を寄せるプレーです。
全国大会でも、「チーム芦学」を胸に新しい歴史をつくる芦屋学園サッカー部に注目です。
※写真は芦屋学園・許泰萬(ホ・テマン)監督
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/サンテレビジョン)
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