過去100回の歴史がある全国高校サッカー選手権大会。今年で101回目を迎え、12月28日(水)に開幕します。
福井代表の丸岡は、5大会連続33回目の出場。これは今大会の代表校の中で富山第一と並ぶ最多出場記録です。初戦は29日(木)千葉県立柏の葉公園総合競技場で高知との対決。過去最高のベスト4を超える戦いに向け、丸岡のチームの特長と注目選手を紹介します。
■前線からのプレスですぐ攻撃へ
丸岡は県大会4試合で22得点3失点。前線からプレスをかけてボールを奪う堅守速攻型のチームで、攻撃的なカウンターサッカーが武器。「謙虚に、ひたむきに、粘り強く」というチームスローガンのもと、徹底した守備からボールを奪い、細かなパスをつないでゴール前へと速くボールを運びます。
■インターハイ全国ベスト16の丸岡
今年夏に四国で行われた全国高校総体(インターハイ)で、丸岡は全国ベスト16の成績を収めました。初戦の相手は神奈川の日大藤沢。0対1で折り返すも、後半に2点を決めて逆転勝利。2回戦では強豪・市立船橋(千葉)を破りベスト16入り。3回戦では、青森山田を破った帝京(東京)と対戦し、前半を2対1の丸岡リードで折り返すも、後半に逆転されて惜敗しました。主将の山田健太選手(3年)は、「インターハイで帝京に負けてからもっと上のレベルで自分たちは勝たないといけないという基準を知った」と話し、今のチームの原動力になっています。
■全国につないだ決勝ゴール 小関晴人選手
丸岡の注目選手は小関晴人選手(3年)。去年17歳以下の日本高校選抜トレーニングキャンプに参加した実績があり、県大会決勝戦でも2得点の活躍。全国へと導いた立役者です。持ち味は「裏への抜け出し」で、ボールを受けた後の決定力にも目を見張るものがあります。千葉県出身の小関選手は、「選手権に出たいから丸岡に入った。高校でサッカーできるのはこれが最後。相手に合わせるのではなく、自分たちらしく思い切って戦いたい」と話しています。
前回大会は初戦敗退。インターハイでの悔しさを胸に、福井の伝統校はベスト16の壁を越え、さらなる高みを目指します。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/福井放送)
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