12月28日(水)に開幕を迎える第101回全国高校サッカー選手権大会。2回目の全国出場となる新潟代表・日本文理の初戦は、29日(木)島根代表・立正大淞南との1回戦です。今回は、日本文理の注目選手たちとチームの特長を紹介します。
■全員守備・全員攻撃で「ハードワーク」前線からのハイプレスで相手ゴールに迫る
雪の中、練習に励む選手たち
チームを指揮するのは就任38年となる駒沢隆一監督。96回大会で初めて全国大会に出場しベスト8まで進出、今回で2度目の全国大会となります。日本文理のサッカーは「とにかく前に、ひるまず前に進んでいくのが日本文理のスタイル」と駒沢監督が語るように、チームがテーマに掲げているのが『全員攻撃・全員守備、チーム全員によるハードワーク』です。
ここ数年、県大会ではあと一歩の所で頂点に手が届かない悔しいシーズンが続きましたが、自分たちのハードワークを徹底的に強化。今年の県大会準決勝では4連覇中の帝京長岡を撃破。決勝でも休むことなく前線からプレスをかけ続け、新潟明訓相手に3-1で勝利し、2回目となる全国への切符をつかみ「奪還」に成功しました。
■守備の要 攻守のスイッチ 副キャプテンの高橋葵選手
守備の要は副キャプテンの高橋葵選手。グラウンドを離れれば60人の寮生をまとめる寮長も務める日本文理の精神的支柱です。豊富な運動量と攻守への献身的なプレーで日本文理の全員攻撃・全員守備を支えます。
県大会決勝後は雪の影響もありボールを使ったトレーニングができませんでしたが、「雪の期間は足腰のトレーニングを強化してきた。全国でも日本文理の球際に強いサッカーを見せたい」と不安はありません。3年間で初めての出場となる憧れの選手権の舞台。「『日本文理の選手はこんなに走るのか』と人々を感動させるプレーをしたい」と全国大会での活躍を誓います。
■攻撃の中心 5試合連続6ゴール キャプテンの曾根大輝選手
攻撃の中心はキャプテンの曾根大輝選手。県大会全試合となる5試合連続6ゴールとチームをけん引、県ナンバー1の立役者となりました。豊富な運動量を武器に前線からの惜しみないプレスをかけ、準決勝の帝京長岡戦、そして決勝の新潟明訓戦でも相手ゴールキーパーからのビルドアップをカットして得点を奪いました。決勝の後半アディショナルタイムにもボールに誰よりも早く反応し、1プレーで3回相手ボールにチャレンジしボールを奪い返すとそこから全国出場を決定づける3点目が生まれました。まさにハードワークの日本文理スタイルの象徴と言える選手です。全国大会についても「前に早い攻撃は全国どのチームにも負けない。全試合点を取って得点王を狙いたい」と意気込みを語りました。
前回出場時の96回大会は初出場ながらベスト8に進出。2回目の出場となる今大会ではベスト8超え、そして新潟県勢初となる全国制覇を狙います。
※写真は日本文理高校のキャプテン曾根大輝選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/TeNYテレビ新潟)
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