雄大な桜島がそびえる鹿児島県。ここに、前回の選手権の雪辱を誓う選手たちがいます。爆発的な攻撃力が魅力の神村学園の選手たちです。前回の全国高校サッカー選手権大会では、準決勝で岡山学芸館を相手にPK戦の末、敗退。悔し涙をのみました。「国立で勝つ!」借りを返すべく、第102回全国高校サッカー選手権大会に、神村学園が鹿児島県代表の誇りを胸に帰ってきます。全国の初戦は、12月31日の2回戦。長野県代表の松本国際と対戦します。
■福田師王選手や大迫塁選手 中等部サッカー部の存在意義
神村学園は「サッカー部」の他に、「野球部」「女子駅伝部」「女子ソフトボール部」「女子サッカー部」が全国大会に出場するなど、スポーツの強豪校として知られています。
神村学園には中等部もあり、「中等部男子サッカー部」は2023年開催の全国中学校サッカー大会で、2年ぶり2回目となる、優勝を果たしています。卒業生では、ドイツ1部ボルシアMG所属の福田師王選手、J1セレッソ大阪からいわきFCに育成型期限付き移籍が発表された大迫塁選手も中等部男子サッカー部出身です。現在、高等部のサッカー部で、J2ベガルタ仙台内定の西丸道人主将や、17歳以下の日本代表、名和田我空選手も、中等部男子サッカー部出身です。中等部からそのまま、高等部に進学して、6年間のサッカー指導を受けている選手が多いというのが神村学園サッカー部の特徴です。
■「全国の借りは全国で返す!」神村学園
いよいよ、選手権を迎える神村学園。前回大会の雪辱に燃える西丸道人主将は「国立で勝つということを目標に1年間やってきた。得点王になってチームを勝たせたい」と目標を語りました。また、ベルギー1部・ヘンク内定の吉永夢希選手は「国立で負けたという借りは、国立でしか返せないと思うので、国立に戻り、優勝できるように頑張りたい」と意気込みました。
「国立で勝つ!」鹿児島県大会予選で敗退したチームの思いを胸に、神村学園が選手権の舞台へと戻ってきます。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43 社/ 鹿児島読売テレビ)
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