12月28日に開幕を迎える「第102 回全国高校サッカー選手権大会」。加盟219校の激戦区・大阪の代表は東海大学付属大阪仰星高校。全国の初戦は、12月29日の1回戦、栃木代表・矢板中央高校と対戦します。
■強豪クラブがグラウンドを分け合う!?
東海大仰星のサッカー部は今回が7大会ぶり6回目の選手権全国出場。前回出場時の95回大会では、“首都圏開催以降の大阪代表最高成績”に並ぶ全国ベスト4になっています。
そんな“強豪”東海大仰星サッカー部ですが、実はラグビー部とグラウンドを分け合って練習しているんです。そのラグビー部も「全国高校ラグビー選手権」で6度の全国優勝を誇る“強豪”。サッカー部とラグビー部のW全国は2016年度以来7年ぶりとなり、その時にサッカー部はベスト4、ラグビーは準優勝となっています。
当時はまだ土のグラウンドで練習を行っていましたが、2018年に完成した人工芝グラウンドで共に汗を流す両クラブ。サッカー部の大阪決勝の日には、翌日に決勝を控えたラグビー部が学校の視聴覚室から応援し、ラグビー部の決勝の日には直接会場でサッカー部がお返しの応援を行いました。まさにクラブの垣根を超えて切磋琢磨し、全員で戦う「チーム仰星」です。
■組織力を武器に目指すは日本一
大阪大会決勝ではハットトリックを見せたキャプテンの水永直太朗選手ですが「全員サッカーで日本一を狙いたい」と語ったように、チームの特徴は「攻守のバランスを求めた全員サッカー」です。
率いる中務監督も「組織としての役割や、動きが社会に出ても必要になる」とピッチの内外からチームの組織力を高めています。キャプテンシーの高い水永選手を中心に、試合に出ていない3年生も意識高く行動をする今年の東海大仰星です。
■今年は“関西の当たり年” タイガー軍団が高校サッカーでも躍動するか!?
大阪大会では、東海大仰星の応援席に「勇虎蹴撃」と書かれた横断幕が掲げられていました。これは初めて全国に出場した69回大会に作成された横断幕で「タイガー軍団が前に進んでいく姿」を願って作られた言葉です。黄色と黒のユニホームに身を包んだ“タイガー軍団”東海大仰星高校。
今年はJリーグではヴィッセル神戸がJ1初優勝を飾り、プロ野球では阪神タイガースが38年ぶりの日本一。オリックス・バファローズがパリーグ3連覇を成し遂げるなど関西のチームが度々スポーツ界を沸かせました。
スポーツ熱に盛り上がる関西から、また新たな“タイガー”達が“アレ”を達成できるか。注目が集まります。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/読売テレビ)
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