第102回全国高校サッカー選手権大会の大会の顔、「応援リーダー」は、ドイツ・ブンデスリーガ、ボーフム所属の浅野拓磨選手に決定!
浅野選手は三重・四日市中央工業高校で、3大会連続で全国大会に出場。2年生で出場した第90回大会では、初戦から決勝まで全試合得点を挙げ大会得点王に輝き、チームを準優勝に導いた。高校卒業後は、Jリーグ・サンフレッチェ広島に入団し、3年目の2015年にはリーグ戦8得点の活躍で年間王者に貢献すると、翌2016年に活躍の舞台をヨーロッパへと移した。ドイツやセルビアでプレーし、現在は、ドイツ1部・ブンデスリーガのボーフムで活躍している。
日本代表としては、ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦で決勝ゴールを挙げて日本をW杯出場に導くと、去年のカタールW杯ではグループリーグ初戦、格上のドイツから決勝ゴールを奪い、大金星の立役者として日本中に感動と興奮をもたらした。
人々の記憶に残る鮮烈なゴールで、大舞台で数々の結果を残してきた浅野選手に、大会の顔であり、高校生たちの目標となる「応援リーダー」を務めていただく。第102回全国高校サッカー選手権大会は、12月28日(木)に開幕し、2024年1月8日(月・成人の日)に決勝戦が行われる予定。
【浅野拓磨選手から 応援リーダー就任にあたって】
Q.応援リーダー就任依頼の話を聞いて
高校サッカーの卒業生として応援リーダーになることも一つの目標にしてきたので、日本代表でもっと頑張らないといけないと常に思ってきました。応援リーダーのお話をいただけたことはすごく光栄に感じています。高校サッカー選手権を目標にして戦う高校生の皆さんに少しでもいい目標になれたらなとは思うので、僕自身もここからまだまだ頑張っていかないといけないなと改めて気が引き締まります。
Q.四日市中央工業高校に進んだ時の心境、高校3年間を振り返って
目の前のことに対して常に100%で、全力で取り組むっていうことは高校3年間出来ていたと、今振り返っても胸を張って言えるので、その高校3年間があったからこそ、今の自分がある、今につながっていると思います。今に対して常に全力で力を抜くことができない人間になれた、高校3年間の自分に感謝しています。僕の中では四日市中央工業高校に覚悟を決めて進学したので、もうその瞬間から手を抜くことが許されなくなったというか、自分の中で常に100%全力で取り組むことが当たり前になった瞬間なのかなと思います。
Q.浅野選手にとって全国高校サッカー選手権とは
高校生の頃に感じていたのは、ワールドカップのようなそれぐらい大きな大会だと思って高校サッカーに取り組んでいましたし、そこに人生を懸ける、自分の全てを懸けるべき場所だと思ってやっていました。高校2年生の時、国立競技場の舞台に立ちましたが、その当時、僕にとっては何にも替えられない特別な場所でしたし、「ついにここまで来たか」という達成感みたいなものは感じていました。
Q.高校生に向けてのメッセージ
間違いなく今の自分の原点にあるのが高校サッカーだと思っていて、高校3年間で学べること、成長できることが無限にあったと思っています。この3年間全力でやるかやらないかで、今後の人生がどうなるか間違いなく大きく左右されると思います。ただただその夢や目標を持つだけではなくて、その夢や目標を叶えるために何が必要なのかを逆算して、未来の自分のために「今を全力で」100%で取り組んで生きていってほしいなと思います。
■浅野拓磨選手(ドイツ・ボーフム)
1994年11月10日生まれ(28歳) 三重・四日市中央工高出身
第89・90・91回大会出場 第90回大会 準優勝・得点王・優秀選手 第91回大会 優秀選手
【経歴】
四日市中央工(三重)~広島~アーセナル(イングランド)~シュツットガルト(ドイツ)~ハノーファー(ドイツ) ~パルチザン(セルビア)~ボーフム(ドイツ)
◆日本代表 国際Aマッチ44試合8得点
2022年FIFAワールドカップ日本代表 4試合1得点 11月23日 ドイツ戦 途中出場で決勝ゴール
2016年リオデジャネイロ五輪日本代表 3試合2得点
【応援リーダーの起用について 日本テレビスポーツ局 プロデューサー 山下剛司】
四日市中央工高時代、スピードを生かしたドリブルやゴールで鮮烈な印象を残した浅野拓磨選手ですが、日の丸を背負っても、2016年のAFC U-23選手権決勝、韓国戦で途中出場から2点を奪って逆転優勝に貢献し、ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦ではW杯出場に導く決勝ゴール、そして、去年のカタールW杯では、格上のドイツから決勝ゴールを奪うなど、人々の記憶に鮮明に残る、鮮烈なインパクトを残す数々のゴールを記録してきました。
ここぞという大舞台、大一番での勝負強さがあり、笑顔あふれる「ジャガーポーズ」が印象的な浅野選手ですが、決して順風満帆なサッカー人生を歩んできたわけではなく、華々しい舞台での笑顔の裏には、絶え間ない努力を続け、仲間の支えのもと怪我や大きな困難を乗り越えてきた日々があったと感じています。
ロシアW杯のアジア最終予選では自らのゴールで本大会出場に導くも、最終メンバーから落選。カタールW杯直前の22年9月には右ひざじん帯断裂の重傷を負い、一時は出場を危ぶまれていましたが、懸命のリハビリで本大会初戦のピッチに立つことが出来て、ドイツ戦の決勝ゴールが生まれました。
浅野選手から高校生に向けたメッセージには、「自分の夢に向かって『今』を100%で生きよう」という言葉があります。
これは、怪我や大きな困難に直面しても、一秒一秒、一瞬一瞬を無駄にせず、常に全力を尽くし絶え間ない努力で乗り越えてきた浅野選手だからこその言葉であり、高校生の皆さんにも心から響く言葉だと思っています。今大会、選手権に臨む高校生たちは、高校入学時から新型コロナウイルスの影響で、十分に試合や練習が出来ない、声を出して応援が出来ない時期もあり、常に困難と向き合ってきましたが、コロナ禍の苦境の中で努力を続けてきた高校生たちの目標として、浅野選手こそ適任だと思いますし、決して順風満帆ではないサッカー人生を歩んできた浅野選手だからこそ伝えて頂けるメッセージがあるのではないか、その言葉の1つ1つが高校生たちにとっての成長の糧、サッカー人生の道標になるのではないかと考えています。
高校3年間という限られた時間に全力で向き合って、大敗していてもどんな状況でも 最後までひたむきに全力を尽くすプレーや表情、これこそが101回の歴史の中で築かれた「選手権」が「選手権」であり続ける理由、最大の魅力だと感じていますが、102回大会の放送は高校生たちの最大の武器であり魅力でもある「全力」を前面に出し、番組キャッチフレーズは「ともに全力で」を掲げます。選手権の舞台で「仲間とともに全力で」走って、その後世界に羽ばたいた浅野選手が、W杯の大舞台でも、スタッフ、家族、サポーター、多くの支えのもと、「仲間とともに全力で」1つになって世界に立ち向かい、ゴールを奪い勝利をつかみ取る姿がありました。浅野選手を目標にして、どんな状況でも最後まで全力を尽くし、最後までゴールへ全力で突き進む高校生たちが光り輝くように、我々放送スタッフも「高校生の皆さんとともに全力で」102回大会の放送・配信に取り組んでいきたいと思います。
【歴代応援リーダー】
第81回大会 小野伸二 コンサドーレ札幌 (当時 フェイエノールト/オランダ)
第82回大会 小野伸二 コンサドーレ札幌 (当時 フェイエノールト/オランダ)
第83回大会 平山相太 (当時 ヘラクレス/オランダ)
第84回大会 大久保嘉人 (当時 マジョルカ/スペイン)
第85回大会 中山雅史 (当時 ジュビロ磐田)
第86回大会 中澤佑二 (当時 横浜F・マリノス)
第87回大会 小笠原満男 (当時 鹿島アントラーズ)
第88回大会 長谷部誠 フランクフルト (当時 ヴォルフスブルク/ドイツ)
第89回大会 田中マルクス闘莉王 (当時 名古屋グランパス)
第90回大会 内田篤人 (当時 シャルケ/ドイツ)
第91回大会 遠藤保仁 ジュビロ磐田 (当時 ガンバ大阪)
第92回大会 三浦知良 オリヴェイレンセ/ポルトガル(当時 横浜FC)
第93回大会 川島永嗣 ストラスブール/フランス(当時 スタンダール・リエージュ/ベルギー)
第94回大会 柴崎岳 レガネス/スペイン (当時 鹿島アントラーズ)
第95回大会 岡崎慎司 シントトロイデン/ベルギー (当時 レスター/イングランド)
第96回大会 大迫勇也 ヴィッセル神戸 (当時 ケルン/ドイツ)
第97回大会 乾貴士 清水エスパルス (当時 ベティス/スペイン)
第98回大会 長友佑都 FC東京 (当時 ガラタサライ/トルコ)
第99回大会 内田篤人
第100回大会 林大地 ニュルンベルク/ドイツ(当時 シントトロイデン/ベルギー)
前田大然 セルティック/スコットランド
旗手怜央 セルティック/スコットランド
上田綺世 フェイエノールト/オランダ (当時 鹿島アントラーズ)
第101回大会 中村俊輔 (当時 横浜FC)
第102回大会 浅野拓磨 ボーフム/ドイツ
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