日本最大の恐竜化石発掘現場があり“恐竜王国”とも呼ばれる福井県。2023年夏には北陸有数の観光地・県立恐竜博物館がリニューアルし、多くの子どもたちでにぎわっています。来年2024年春に北陸新幹線の延伸も控えている福井は、観光客の一層の増加が見込まれます。
そんな福井で、恐竜のように勇ましく全国高校サッカー選手権に挑むのが福井県代表の丸岡高校。丸岡高校は12月29日の1回戦で佐賀県代表・佐賀東高校と対戦します。
■「繊維の町」の県立高校
丸岡高校は、福井県の北部・坂井市丸岡町にある男女共学の県立高校です。坂井市丸岡町は「繊維の町」としても有名で、洋服の襟にブランド名などを記した「織ネーム」は全国のシェア80パーセントを占めます。
丸岡高校の制服は、3年生が詰め襟とセーラー服で2年生以下はブレザーと、変化の最中。ブレザーの新制服は、性別にかかわらずスカートとズボンの両方を選ぶことができます。
サッカー部の生徒たちも、部活に来るときには詰め襟とブレザーが混在。しかし練習が始まると、学年問わず全員が同じユニホーム姿になり、“ワンチーム”で練習します。
■前線からのプレスですぐ攻撃へ
丸岡高校は県大会では4試合で25得点1失点。6大会連続34回目の選手権出場を誇る伝統校は、前線からプレスをかけてボールを奪う堅守速攻型で、攻撃的なカウンターサッカーが持ち味。「謙虚に、ひたむきに、粘り強く」というチームスローガンのもと、徹底した守備からボールを奪い、細かなパスをつないでゴール前へボールを運びます。
今年のチームのテーマは「少ないタッチで素早く前に」。新幹線のように素早いパスで高みを目指す丸岡高校。過去最高成績のベスト4を超える“かがやき”ストーリーがこれから始まります。
※写真は丸岡高校の3年生・渡辺祥気選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/福井放送)
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