約1400万人が暮らし、政治・経済・文化など様々な分野での日本の中心地、東京。堀越高校のサッカーグラウンドはその都心から電車で約1時間、年間約300万人が登山し、その数世界一とも言われている高尾山の麓に位置します。
12月28日に開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権大会。東京A代表は堀越。全国の初戦は、12月29日の1回戦、愛媛代表の今治東と対戦します。
■東東京のスポーツ強豪校
堀越高校は校舎を中野と高尾に構え、スポーツや芸能などで活躍する方を多く輩出しています。近年ではサッカー部の躍進が目立ちますが、野球部は春夏通算10度の甲子園出場。OBには井端弘和さんや岩隈久志さんなどが名を連ね、様々な分野で活躍する卒業生を輩出しています。
■選手主体で戦術・交代・練習も決める
堀越の特徴といえば「選手主体」のチーム運営。戦術や試合のメンバー、練習を選手が自ら決めます。またオフの日数や練習試合のタイミング、合宿を行うかどうかなども選手の意見を基本に決定されます。
その中心にいる主将の中村健太選手(3年)は堀越で過ごした3年間について「人として成長できたと実感しています。サッカー面や生活面ではもちろん、試合に出場するメンバーなど『選手を決める責任』が、プレーだけではなくピッチ外の言動や行動というところで人間としてかなり成長したと思います」と話しました。
またチームの状態について「まだ改善するべきところはかなりありますが、確実に成長はしていると思います。自信を持ちながら過信せず地に足着けて毎日の練習を積み重ねていきたいです」と冷静に語りました。
12月28日に開幕する選手権。全国制覇までには6勝が必要となります。選手が自ら考え、自ら決める。「独立不撓の紫軍団」堀越の活躍に注目です。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)
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