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2023

12/28

【高校サッカー全力新聞】三重・四日市中央工業 伝統校の復活!「四中工魂」で狙うは悲願の単独優勝

日本人の心のふるさととして親しまれる「伊勢神宮」、世界遺産の「熊野古道」、外国人観光客からも人気が高い「忍者」など、多くの観光資源がある三重県。高校サッカーにおいて、四日市中央工業を中心に全国でも結果を残してきた、サッカーどころの1つですが、全国に6つあるJリーグクラブがない都道府県の1つです。

【画像】伝統校・四中工のエースナンバー17番のユニホーム 久々に国立で見られるか

しかし、アマチュア最高峰リーグ・JFLでプレーするヴィアティン三重や、同じくJFLでプレーし、過去、三浦知良選手の加入で話題になった鈴鹿ポイントゲッターズ、また東海リーグ1部で戦い、元日本代表の小倉隆史さん(四日市中央工業OB)が理事長を務めるFC.ISE-SHIMAなど、初のJクラブ誕生という夢を目指し、サッカー熱が高まっています。

そして、12月28日に開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権では、三重県代表の県立四日市中央工業高校が4大会ぶり35回目の出場となることを受け大きな注目を集めています。四日市中央工業の初戦は12月31日の2回戦。石川県代表の星稜高校と対戦します。

■三重が誇る伝統校!カタールW杯日本代表の浅野拓磨選手の母校!
四日市中央工業は城雄士初代監督のもと第70回大会の選手権で、帝京高校との両校優勝を果たしたほか、インターハイでは2度優勝し、合わせて3度の全国制覇を誇る伝統校です。

また2代目の樋口士郎前監督のもと、90回大会ではカタールW杯日本代表で、今大会の応援リーダーを務める浅野拓磨選手らを擁し、全国準優勝を達成。当時高校2年生だった浅野選手は大会で7Gをマークし、得点王に輝きました。

四日市中央工業は前回大会で三重県大会の準決勝で敗退し、その後、浅野選手がW杯のドイツ戦で決勝ゴールをマーク。多くの選手たちが世界の大舞台で活躍する偉大なOBの姿に刺激を受けたと話します。

主将の片岡空良選手は「浅野選手が応援リーダーになって、絶対に全国へ行かなければならないと思った。浅野選手と同じ学校で自分の技を磨き、努力を続ければ、自分たちは変われる。浅野選手を見てそう思えた」と話します。
 

■「四中工魂!目指すは悲願の単独優勝」四日市中央工業
3年連続の三重県大会敗退からはい上がってきた伝統校。球際の強さ、速い攻守の切り替え、そして戦う姿勢。今年度は歴代のチームが守り続けてきた伝統のサッカーをもう一度徹底してきました。

そして、四日市中央工業には、どんな状況にあっても、絶対にあきらめない気持ちを示す「四中工魂」という言葉が代々受け継がれています。70回大会の帝京高校との決勝戦、小倉隆史さんが後半終了間際に見せたダイビングヘッドでの同点弾、90回大会で浅野拓磨選手が見せたアディショナルタイムでの劇的ゴール。「四中工魂」は多くの先輩たちが、絶体絶命の窮地を切り抜け、示してきた力です。

70回大会の優勝メンバーで、90回大会はコーチを務めた、3代目の伊室陽介監督は「ここまで来たら、どこと当たっても一つ一つが挑戦になる。目の前の試合を全力で戦い、その積み重ねで上を目指していく」と気を引き締めます。

主将の片岡空良選手は「伊室さんたちが両校優勝だったので、単独優勝を成し遂げたい。チームのトレーニングはいい感触だし、やれる自信はある」と意気込みを語ります。受け継がれてきた「四中工魂」を見せ、悲願の単独優勝を達成できるか、復活した伝統校・四日市中央工業が全国選手権の舞台に帰ります!

※写真は「単独優勝を成し遂げたい」と語った主将の片岡空良選手

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/三重テレビ放送)

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