福岡県の中心部に位置する飯塚市。豊かな自然に恵まれながら、福岡市や北九州市へのアクセスも良く、福岡有数のベッドタウンとして、人口12万人以上を抱えています。
12月28日に開幕を迎える第102回全国高校サッカー選手権大会。福岡代表は、2大会連続2回目の出場となる飯塚高校。全国の初戦は12月31日の2回戦、青森代表・青森山田と対戦します。
■躍進を支えてきた数々の取り組みと支え
決意を語った飯塚の主将・藤井葉大選手
飯塚高校サッカー部の練習時間は1日90分。週休2日。練習への効率を求め、試合当日に選手たちが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう逆算していく。これが、飯塚高校・中辻(しんにょう点はひとつ)喜敬監督の考え方です。
さらに「新たなサッカー文化の創造」を目指し、試合前に選手のヘアカットを実施。練習後の体力回復を目的に、豆乳×甘酒のドリンクを摂取するなど、様々な取り組みを行ってきました。
今年から始めた新たな取り組みとしては、地元・飯塚市場から届けられる「バナナ」を、疲労回復の栄養食として選手全員が食べていることです。
数々の取り組みを行い、躍進を続ける飯塚高校サッカー部。中辻監督は「これらの取り組みを通して、支えてくれる方々への感謝を忘れてはいけない」と、常に選手たちに話しています。
主将の藤井葉大選手(3年)も「数え切れない方々の頑張りがあったから、自分たちはサッカーができている。恩返しをするために、ひとつでも多く勝ってベスト4以上を目指したい」と決意を語りました。
■全国のうさぎたちを追い越す時がきた
福岡大会優勝を決め喜ぶ中辻監督
飯塚高校サッカー部のスローガンは「兎を追い越す亀となれ」。亀のようにコツコツと努力を重ね、一歩ずつ前進していく。この意識の下、前回大会では初の全国大会出場を果たし、今回も2大会連続の全国出場を決めました。
これまでも数多くの“うさぎ”を追い越し、躍進を続けてきた飯塚。全国大会初戦の相手は、全国制覇の経験もある強豪・青森山田です。
「これ以上ない相手」と語る中辻監督の目は、すでに勝利を見据えていました。支えてくれている方々への感謝を忘れず、前進を続ける亀たちが、全国の頂を目指します。「感謝を忘れぬ亀」が、全国のうさぎたちを追い越す姿に注目です。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/福岡放送)
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