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2023

12/24

【高校サッカー】京都橘 雪辱を果たし3大会ぶりの全国へ

第102回全国高校サッカー選手権大会。2年連続同じ対戦カードとなった京都大会決勝は京都橘が前回大会全国準優勝の東山に逆転勝ちし、加盟74校の頂点に立ちました。3大会ぶりに全国切符をつかんだ京都橘の京都大会決勝を振り返ります。

◇ ◇ ◇

前回大会決勝で京都橘は0-3で東山に敗れ、全国出場を逃しました。そのリベンジを誓う京都橘に対して、東山は「もう一度国立に戻る」という思いを一つに決勝に臨みました。

京都橘はロングスローやコーナーキックから身長183センチの3年生、DF池戸柊宇選手をターゲットに高さを生かしたヘディングで今大会何度もチャンスを演出してきました。一方、東山も持ち味のセットプレーに加え、今大会4試合無失点という堅い守備で勝ち上がってきました。

互いにセットプレーを試合のポイントにあげた決勝戦。ゲームが動いたのは後半11分。東山の2年生、MF井上慧選手がペナルティーエリアの外から豪快に右足を振り抜き先制します。一方、京都橘は後半32分。コーナーキックから池戸選手がヘディングで折り返すと最後は3年生、MF久保翔大選手が頭で押し込み同点とします。

そのまま延長戦に突入するかと思われた後半終了間際の39分。京都橘がロングスローからの流れでチャンスを作り、3年生のMF松本海音選手がゴール左隅にミドルシュートを決め逆転。京都橘が2-1で東山を下し、3大会ぶり10回目の全国出場を決めました。

京都橘の今の3年生は入学以降、一度も全国の舞台を経験できずにいました。東山には去年の選手権決勝に続き、今年のインターハイ京都府予選準決勝でも敗れ、「ずっと勝てなくて苦しい思いをしてきた」と西川桂太主将は振り返ります。そして、「最後まで信じて戦い続けて逆転できたのは、僕たちが1年間やってきたことの積み重ね。結果につなげられて本当にうれしかった」と喜びをかみしめていました。

最大のライバルに雪辱を果たし、ようやくつかんだ全国切符。米澤一成監督は「今年のチームは本当に成長した。よく頑張ってくれた」と選手たちを労いました。

試合終了後のインタビューで西川主将は「ここは通過点。また1日1日を大切に積み重ねて全国優勝できるよう臨みたい」とすぐに切り替えました。91回大会の全国準優勝を超え、目指すは頂点へ。京都橘の初戦は富山第一と12月31日に行われます。

※写真は決勝ゴールを決めた松本海音選手

(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/KBS京都)

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