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2023

12/23

【高校サッカー】島根・立正大淞南が伝家の宝刀「セットプレー」で再び全国の舞台へ

102回目の開催となる全国高校サッカー選手権大会。全27チームが出場した島根県からは、立正大淞南が全国大会へ進出しました。今回は島根県代表・立正大淞南の島根県大会決勝を振り返ります。

◇ ◇ ◇

12年連続で決勝の舞台に立ち、2大会連続20回目の全国出場を狙う島根県の立正大淞南。相対するは平成9年度の高校総体以来、選手権で見れば初となる全国出場を目指し、1・2年生を主戦力とする益田東。選手権決勝では初の対戦となりました。

伝統の縦に早いサッカーを展開する立正大淞南。準決勝まで10得点、無失点。主将の西口大稀選手(3年生)を中心とした鉄壁の守備に、チームの絶対的エースがつける17番を託された永澤叶太選手(3年生)や、次世代のエースナンバー15を託された三島拓人選手(2年生)の強力2トップでゴールに迫ります。

野尻監督も「点を取れるツートップは脅威」と話すほど攻撃的なメンバーが揃いました。

一方、「繋いで崩すパスサッカー」を軸に戦ってきた益田東。攻守の要である福田光選手(2年生)を中心に、3年生で唯一のスタメンとなった主将・津組圭汰選手のキャプテンシーと粘り強い守備、ここぞという時にゴールを決めるFW和井元孝介選手(2年生)の得点力などで勝ち上がってきました。

前半は、立正大淞南が2トップの永澤叶太選手と三島拓人選手を中心に相手ゴールに迫りますが、益田東の固い守備に苦戦。立正大淞南は前半6本のシュートを放つも、益田東のゴールネットを揺らすことはできず、0-0で前半を折り返します。

試合が動いたのは後半9分。立正大淞南はコーナーキックのチャンスから、豊田寛太選手(1年生)からのクロスに主将の西口大稀選手(3年生)が頭で合わせ先制。拮抗する試合展開の中、チームに先制点をもたらしたのは頼れる主将でした。

さらに後半16分、立正大淞南は再びコーナーキックのチャンスから、三島拓人選手のクロスに坂本直太郎選手が頭で合わせて追加点。ここまで鉄壁の守備陣をけん引してきたセンターバックの2人が、セットプレーから得点を奪いチームを勢いづけます。

一方、選手権初優勝のためにも追い上げたい益田東は後半30分、宮地孝文選手(2年生)の縦突破を起点に、こぼれ球を福田光選手(2年生)がミドルシュート。シュートは枠をとらえるも立正大淞南のゴールキーパー塚田喜心選手(3年生)にブロックされます。

その後も益田東の反撃を鉄壁の守備で守り切った立正大淞南が2-0で勝利を収め、2大会連続20回目の全国大会出場を果たしました。

主将の西口大稀選手は「ハードワークを武器に、多彩な攻撃で淞南のサッカーをみせ、全国大会へ向けよりよい準備をして試合に挑みたい」と意気込みを語りました。

去年の全国大会では無念の初戦敗退となった立正大淞南。主将の西口大稀選手をはじめ、その悔しさを知るメンバーが主力として残る今年は高みを目指しリベンジを誓います。

立正大淞南の初戦は12月29日。群馬県代表の前橋育英と対戦します。

※写真は先制点となった主将・西口大稀選手のヘディングシュート

(取材・文 高校サッカー選手権民放 43 社/日本海テレビ)

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