【それってリアルじゃないですか?“知財部”インタビュー~キユーピー株式会社 編~】チーム一丸となって難しい交渉を乗り越えた時に達成感
今日6月7日(水)よる10時 第9話が放送の日本テレビ系水曜ドラマ「それってパクリじゃないですか?」。
提供社の“知的財産”のお仕事をされている皆様に、インタビューしました。
「それってリアルじゃないですか?」なエピソードも…!
それってリアルじゃないですか?
“知財部”インタビュー~キユーピー株式会社 編~
キユーピー株式会社
知的財産室
特許担当 大和鈴子 様 (以下、回答:「大」、お写真・左)
商標・意匠担当 田中佐保里 様 (以下、回答「田」、お写真・右)
Q.なぜ、「知的財産部」のお仕事を希望されましたか?
大:
以前の所属が知財室の隣の部署で、たまたま特許を出願する機会もあり知財を身近に感じていました。知財の人は個人のペースがありながらも責任感のある仕事を任されているイメージがあり、働きやすさとやりがいがあるように見えたこと、また、専門的な知識を身に付けられることも魅力だったためです。
田:
就職活動中に遡りますが、創業当初から妥協せずに物作りをしてきた会社の姿勢を素敵だなと思ったことがきっかけです。そんな努力の結晶やブランドを守りたいと想い、知財室を希望しました。
Q.「知的財産部」のお仕事でのいちばんのやりがいは何ですか?
大:
知財の仕事は、知財単独ではなく、研究・生産に関わる開発者や営業等といった他部署と一つのチームで行います。チーム一丸となって難しい交渉を乗り越えた時や、苦労して特許にできた時はやりがいと達成感を感じます。また、案件ごとに対応が様々なので、色々と経験しながら自分の成長につなげられることはありがたいことです。
田:
パソコンに向かって黙々と仕事をするイメージを持たれがちですが他部署・外部の方とのコミュニケーションが大切になってきます。知財の仕事は、他部署の方針や想いに合わせて進める必要があるためです。(ドラマでも藤崎さんが「調整の樹海」に足を踏み入れていましたね)他部署にあわせて、納得のいくサポートをできた時にやりがいを感じます。
Q.「それってパクリじゃないですか?」をご覧になって、ドラマの感想は、いかがですか?
「あるある!」と思う、共感ポイントはございますか? 好きなキャラクターは、いますか?
大:
北脇さんの、一見冷たそうに見える態度の中に愛があったり、熱い想いを秘めていたりするところが好きです。実際に自分の上司だったら、とっつきにくいなと思ってしまうとは思いますが・・・共感ポイントは沢山あります。例えばボールペンとシャープペンの構造の違いを言葉で説明することは知財に異動して間もないみなさんが通る道だと思います。特許庁の審査官との面談、専門パネリストによる官能評価が曖昧な評価軸のようだけどその中に価値があるという点も共感できます。大学との共同研究で学会発表まで時間がなく、急いで対応する場面や、特許事務所の知識と経験豊富な先生方が、丁寧に優しく気さくに色々と教えて下さるところは、あるある!と思いました。
田:
重要なのに近寄りがたい「知財」の世界を丁寧に描いて下さり、本当に嬉しいです!正解が一つではない中、様々な視点で考えて答えを出す様子は、まさにあるあるです。
好きなキャラクターは北脇さんです。明確にNOを言えるだけでなく、代替案も一瞬で用意できるところが素敵です。第5話辺りからでしょうか、北脇さんのかわいらしい一面も出てきて面白いです(藤崎さんの面接練習でノック音を口で言う、など)。
Q.御社の「知的財産部」に「それパク」に登場しそうな名物の方はいらっしゃいますか?
大:
ドラマのような人はいないのですが、弊社のメンバーもドラマの皆さんに負けないくらい個性的です。誰ひとりとして同じ人はいないです。視野が広い、多角的に物事を考える、専門知識を極めている、コミュニケーション能力に長けている、突き詰めて考える、冷静、根気強い、熱い想いを持っている、お昼ご飯に何食べようかいつも楽しみにしている、韻を踏むのが好きなラッパー、マラソンランナー・・・といった感じです。部分的にはドラマの登場人物に似ているところもあると思います。
田:
社内データベースより記憶力がいいおじさま、流行に敏感で商標調査が大得意の元ギャル、優しい笑顔でビシッと的確に指摘する上司、などなど、たしかに個性的ですね。
Q.ドラマのキャスト、ドラマのキャラクターへのメッセージを、是非お願いします!
大:
知財という少しマイナーで堅そうな職場を、分かりやすく楽しくお伝えして下さって嬉しいです。毎週ワクワクしつつも、自分だったらどうするかと頭を使い、藤崎さんにツッコミを入れながらドラマを見ています。ムーンナイトプロジェクトの成功までの道筋、藤崎さんのこれからの成長、北脇さんとのコンビネーションや恋の行方など、今後の展開も楽しみにしています。開発者の愛と涙の結晶を守るために頑張ってください!藤崎さんとゆみちゃんのシーンはほんわか雰囲気で癒されています。ふわフラワーでリリイと戯れて、ふてぶてリリイのマグを購入したいです。
田:
知財の世界を盛り上げて下さってありがとうございます!後半も楽しみにしています。
Q.エバラ食品工業さまからのご質問
現在、私は特許を担当しているのですが、「屁理屈も立派な理屈。特許は言葉の陣取り合戦」というセリフにとても共感しました。言葉ひとつで大きく変わってしまうので、日々言葉の大切さを胸に業務にあたっています。みなさんは、知的財産の仕事をするなかで、一番心がけていることは何か教えてください。
大:
他部署と契約や出願などの話をする時に、なるべく専門用語を使わないことです。知財の専門用語に慣れていない人もおり、聞き慣れない言葉が入ることで、アイディアを創出する思考が阻害されないようにするためです。また、噛み砕いて話すことは、私自身の理解を深めることにもつながります。藤崎さんのような和やかな雰囲気、言葉の使い方も、相談者の創造力を高めるためにとても大切なことだと思います!
今夜放送の第9話のあらすじは、ドラマHP「ストーリー」ページ(https://www.ntv.co.jp/sorepaku/story/)でもご覧いただけます。
■番組概要
日テレ系 毎週水曜夜10時放送
【出演】
芳根京子 重岡大毅(ジャニーズWEST)
渡辺大知 福地桃子 朝倉あき 豊田裕大 諏訪雅 秋元真夏 / 高橋努 相島一之 赤井英和
野間口徹 ともさかりえ 田辺誠一 常盤貴子
【原作】 『それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~』(奥乃桜子 著/集英社オレンジ文庫)
【脚本】 丑尾健太郎
【主題歌】 AARON 「ユニーク」 (ユニバーサル シグマ)
【オープニング曲】 ジャニーズWEST 「パロディ」 (ジャニーズ エンタテイメント)
【チーフプロデューサー】三上絵里子
【プロデューサー】枝見洋子 森雅弘 岡宅真由美(アバンズゲート)
【演出】中島悟 内田秀実 鯨岡弘識
【制作協力】 AX-ON アバンズゲート
【製作著作】 日本テレビ
【番組クレジット】 ©奥乃桜子/集英社・NTV
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