『ムーンナイトプロジェクト』の目玉商品『カメレオンティー』のポスターが完成した。亜季(芳根京子)はポスターの出来栄えに感動するが、使用されている写真は個人のブログからの無断転載で…。このままでは著作権の侵害にあたってしまう! 北脇(重岡大毅)の指示で、写真の権利者への利用の許可申請を担当することになった亜季。関係各所との“調整”が知財部の仕事の肝だと言われた亜季は、不安ながらも張り切る。
同時進行で、開発部の同期・窪地(豊田裕大)が特許を出願中の案件も引き継ぐことになった亜季。特許が認められるために何が足りないのか、特許庁の審査官に直接アドバイスを求めることを北脇から助言された亜季は、窪地と共に審査官面接に挑む。担当の仁美(小野ゆり子)は窪地とは旧知の仲で、窪地の兄に協力を求めるよう助言する。
窪地の兄・政宗(板橋駿谷)は、薬科大学の准教授。窪地が出願している特許に関して学術的裏付けをもらうには、最も適した人材だ。しかし、窪地は政宗と関係がうまくいっておらず、しかも政宗は仁美と結婚寸前で破局していて…。
複雑な人間関係の“調整”と、なかなか進まない写真の使用申請に四苦八苦する亜季。北脇は亜季を助けようとするが、又坂(ともさかりえ)から過保護だと言われて悶々とする。一方、高梨(常盤貴子)から認められていないと感じていた窪地に、ライバル会社・ハッピースマイルの田所(田辺誠一)が接近していて…!
仁美との二回目の面接を取りつけ、ラストチャンスに向けて緊張する亜季は、五木(渡辺大知)の励ましに勇気をもらう。
一方、ゆみ(福地桃子)は、『ふてぶてリリイ』の商標の無効審判の件で特許庁に行くことを、北脇との“デート”だと盛り上がる。そして、田所からハッピースマイルに誘われていた窪地は、田所の狙いが兄・政宗との関係強化にあると知り、ショックを受ける。
そんな中、ようやくポスターの写真の権利者から亜季のもとに連絡が来た。相手から多額の使用料を提示された亜季は“交渉”の進め方を悩むが、写真の権利者がブログで販売している商品に月夜野の技術が無許可で使われていることに気付き…。技術の使用を認める代わりに、写真の利用許可をもらう「クロスライセンス契約」を結んだ亜季のお手柄で、ポスターの問題は解決した!
北脇が問題解決のためのヒントを遠回しに出してくれていたことに、感謝する亜季。
窪地の特許出願について、北脇は他社が同じような特許を出願しているのではないかと指摘する。仁美との面接にむけて、亜季は窪地と共に再度、政宗に協力を申し出るが…。
政宗から断られ、特許出願の問題は行き詰まったかに思えたが、亜季の「特許を分割できたら?」というひと言で事態は急展開! 技術の一部分だけ先に特許を取得する「分割出願」の提案が許可された。仁美からも背中を押された窪地は「ハッピースマイル」からの誘いを正式に断り、新たな気持ちで働き始めるのだった。