まえだまえだから俳優へ 前田旺志郎(20)
俳優・前田旺志郎さん20歳。
旺志郎さんといえば、2007年に結成した兄・航基さんとの兄弟コンビ「まえだまえだ」
小学生とは思えないテンポの良い掛け合いで数多くの番組に出演。
当時は、テレビに出たり先輩芸人さんと触れ合う時間を純粋に楽しんでいた。
現在、兄・航基さんも俳優として活躍している。
朝ドラ出演、そして夏以降映画3作品が公開される旺志郎さん。
兄弟コンビではなく本格的に俳優として仕事をしていく覚悟を決めたのは高校受験のとき。
大阪に残れば気の置けない仲間と楽しい学生生活が送れる。
しかし、旺志郎さんが選んだのは俳優への道。
俳優一本を仕事にしてやっていく。
そのきっかけとなった作品は、2011年公開 是枝裕和監督の映画「奇跡」
両親の離婚がきっかけで鹿児島と福岡に離れて暮らす兄弟の物語。
海外の映画祭で賞を獲るなど話題となった。
現場の楽しさを知れたことが今に繋がっているという。
脚本にはない役の心情などを想像してノートに書くのが旺志郎流の役作りだという。
現在、慶応義塾大学の3年生。ゼミの仲間と演劇に関するプロジェクトを進めている。
山田洋次監督の最新作「キネマの神様」では、口数の少ない引きこもりがちな少年に挑戦。
沢田研二さんをはじめ錚々たるキャストの中で自分なりの役づくりで存在感を発揮している。
俳優として成長し続ける旺志郎さんの今後の目標は、
「現場が楽しい、芝居が楽しい、この感覚をずっと持ち続けること」