イントロダクション

「僕・・・・・・視えるんです」 聴覚・嗅覚・味覚・触覚……、 五感のうち四つの感覚を喪った男、日暮旅人。 唯一残ったのは、研ぎ澄まされた視覚。 匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。 旅人は、これら目に見えないモノを“視る”ことで事件を解決する、 探し物専門の不思議な探偵。 そんな旅人の探偵事務所に舞い込む依頼は、 一筋縄では見つからない、ワケありの探し物ばかり。 でも、最もワケありなのは、日暮旅人 本人だった・・・・・・ 目に見えないモノを“視る”探偵・日暮旅人が探すのは “愛”かそれとも・・・・・・