検 索 無料配信 番組表

ティーンコート

2012年1月期 火曜深夜放送
ストーリー

第1話

公判の一週間前。
ティーンコート事務局・検事部の中央ソファでくつろぐのはフリーター風のチャラ男・磯貝勇人(森廉)、名門大学生で両親が弁護士というサラブレット・香川憲吾(大和田健介)、どう見てもオッサン顔の高校生・長谷部博夫(キングオブコメディ今野浩喜)、一流女子大生のクールビューティー・岡崎真帆(村川絵梨)、そして唯一の大人、東京地検の検事・松平隆(東幹久)がいる。

事務局に全員揃ったところで、松平が事件を振り分けていく。下着泥棒の担当は磯貝、高校生ストーカーは長谷部、暴行事件は香川、異物混入事件は真帆、マッコリ万引きの窃盗犯は若王子美里(剛力彩芽)と高田三郎(瀬戸康史)が担当に決まる。

防犯カメラに映されている、コンビニの酒類コーナーでマッコリを次々とバッグに入れていくカリスマ読モの優衣――。談話室で神妙な面持ちの優衣、そして対面している美里と三郎がいる。マッコリ10本を盗んだ犯行動機を聞かれ「ムシャクシャしてやりました」と答える優衣。優衣の発言から嘘をついていると直感した美里は再捜査を始める。

そして優衣の妹が3か月前ポスティングのバイト中にビルの屋上から転落死をしていたことが明らかになる。一方、優衣の父親であり東京都弁護士協会理事の寺西伸一がティーンコートを訪れる。待ち構えていた松平に伸一は、娘の事件を掘り返すなと激怒。

しかし数日後、美里は優衣を再び呼び出す。そして優衣の事件当日の犯行を検証し始める。事件当日、優衣はマッコリを10本ではなく11本盗んでいた、その1本には毒物が混入されているのではないかと、推理し始める美里。実は真帆が担当していた異物混入犯がドラッグストアなどで販売しているマッコリに毒を混入させるという犯行を繰り返していたのだが、優衣が万引きしたものと同じマッコリであった。――偶然とは思えない一致。

優衣は毒入りマッコリの被害を出さない為に万引きを犯したのか?!
それとも、毒入りマッコリで新たな犯罪を犯すつもりだったのか?!
果たして、事件の真相は……。

 

第2話

読者モデルの優衣(小島藤子)がコンビニでマッコリ10本を盗んだ事件には、まだ裏があると考える美里(剛力彩芽)。彼女は、優衣の盗んだマッコリが実は11本だったことを突き止めていた。そのうちの1本は売り物ではなく、異物混入犯が置いた毒入りだった。さらに、優衣の犯行動機が、自殺した彼女の妹・美奈子と関係しているのではないかと推理。毒入りマッコリの行方を美里に問い詰められた優衣は、動揺する。そこへ優衣の父・伸一(木下政治)が現れる。

伸一は、高名な弁護士だった。彼は、美里たちが優衣の事件を再捜査していることに怒り、東京地裁に抗議してティーンコートに圧力をかけるという。しかし、美里はあきらめず、三郎(瀬戸康史)とともに捜査を続ける。そして、優衣が隠し持っているはずの毒入りマッコリを取り戻そうと奔走するのだった。

美里は、このままでは優衣がまた犯行を繰り返してしまうと考えていた。美里と三郎は、美奈子が飛び降り自殺したビルの屋上へ。そこで二人は、意外な人物と出会う。
そして、優衣の裁判当日。法廷に立った美里は、優衣の罪が窃盗だけではなく非常に重いものだと言い出し…。

優衣は毒入りマッコリを何に使おうとしているのか? そして、美里が法廷で明らかにする“重い罪”とは!?

 

第3話

痴漢事件を起こした高校生・高石(満島真之介)の裁判がティーンコートで行われることに。高石には、バスの中で女子高生の泰江(ゆき)の太ももと尻を触った容疑がかけられていた。しかし、罪を認めていたはずの高石は無実を主張し、それまでの証言をひるがえす。

法廷は騒然となり、担当検事の真帆(村川絵梨)は困惑する。高石が起こした痴漢事件に目撃者がいないことに気付いた三郎(瀬戸康史)は、冤罪ではないかと考える。美里(剛力彩芽)もこの事件に興味を持ち、二人は真帆から事件を引き継ぐ。三郎が改めて高石から話を聞くと、彼は警察から強引に犯人扱いされてしまっただけだという。

美里は、バス会社から事件時のバスの中の様子が録画されたDVDを借りてくる。その映像には、両手に荷物を持つ高石と、スカートの下にジャージをはいた泰江の姿が映っていた。三郎は、両手がふさがった状態で痴漢はできないのではないかと思い、高石の冤罪を確信する。それに対して、高石が痴漢をしたという証明をしようと言い出す美里。

美里と三郎の意見は正反対で、二人は対立してしまう。そんな中、泰江が、ある理由によってネット上で叩かれていることが分かる。ますます高石は冤罪という疑いが強まるが…。

 

第4話

美里(剛力彩芽)は、痴漢の容疑者・高石(満島真之介)が冤罪ではなく泰江(ゆき)に痴漢をしたことを確信し、それを法廷で証明すると宣言。しかし高石は、泰江がこれまで無実の男性に痴漢の罪をなすりつけて示談金を巻き上げてきた女性だと知っていた。高石がなぜそんな相手に痴漢をしたのか、美里にはその動機が分からない。美里は高石を問い詰めるが、彼は「自分はやってない」と答えるだけだった。

一方、三郎(瀬戸康史)には、高石が嘘を言っているとは思えなかった。捜査を続ける美里と三郎は松平(東幹久)の協力を得て、泰江に痴漢したとされる人たちの資料を手に入れた。二人は彼らに連絡をとってみたものの、自分が痴漢冤罪の汚名を着せられたことについて語ろうとする人はおらず、手掛かりがつかめない。その中で一人だけ、連絡の取れない“辰巳”という人物がいた。

その名前から三郎(瀬戸康史)は、これまでの捜査の中で辰巳と高石を結び付ける証言を聞いていたことを思い出す。それをきっかけに、高石が痴漢をした動機をつかむ美里と三郎。
しかし、高石の真意を知った二人は、無実の人間を陥れてきた泰江ではなく、高石が裁かれることが本当に正しいのかと迷い…。

 

第5話

美里(剛力彩芽)と三郎(瀬戸康史)は、19歳の押上(笠井しげ)が自転車で女性と接触してケガを負わせた過失傷害の裁判を担当することに。押上は反省しており、被害者に謝罪の意志があった。

美里と三郎は、被害者の和子(渡辺道子)に話を聞きに行く。和子は、夜道が暗くて自分の不注意でもあるから穏便に済ませてほしい、と押上に同情的だった。押上にも和子にも証言に不審な点は見られず、三郎は不運な事故だと考える。
そんな三郎の意見をよそに美里はなぜか、押上が事故の直前に行っていたというラーメン屋に行ってラーメンを食べるのだった。

美里は、気になることがあるのでティーンコートの開催を延期してほしいと弁護担当の近衛(西井幸人)に申し入れる。

美里と三郎は、押上が行ったというラーメン屋に再び向かった。そのラーメン屋は一風変わった営業形態をとっていて、そのことから押上のウソが明らかになる。三郎と美里は近衛に、押上の証言にはウソがあると伝えると、近衛も一緒に押上について調べたいと言い出す。
3人は、押上の友人に話を聞くことに。
すると、和子には意外な一面があることが分かり…。

 

第6話

和子(渡辺道子)がクレーマーで、彼女のクレームによってアルバイトをクビになった押上(笠井しげ)が和子を恨んで故意に自転車ではねたことが判明。しかし美里(剛力彩芽)は、押上が何者かに操られていると推理し、操っているのは、彼の弁護を担当する近衛(西井幸人)だと直感する。美里と三郎(瀬戸康史)は、和子に再度話を聞くことに。

和子は、押上とは事件前に面識はなく、近衛のことも知らないという。そんな中、美里と三郎は、迷い犬を探すチラシを拾う。そこに書かれていた飼い主の連絡先に電話すると、出たのは近衛だった。これをきっかけに美里と三郎は、近衛と和子の接点を見つけ出す。しかし、証拠はなかった。

そして、裁判当日。美里と三郎は、押上を傷害で訴える。それに対して近衛は、和子のクレームでアルバイトをクビになった押上には同情の余地があると主張。美里は、和子の証言を求め、押上にクレームをつけたことはあるかと尋問。和子は、そんな覚えはないと答えるのだった。さらに美里は、押上が和子をクレーマーだと思い込んでしまった理由を解き明かし、押上を操って和子を狙った人物の正体に迫る。

 

第7話

美里(剛力彩芽)と三郎(瀬戸康史)は、高校生同士の傷害事件の裁判を担当することに。被告人の倉田(木ノ本嶺浩)はクラスメートの酒井(栩原楽人)を普段からいじめていたが、最近酒井が言うことを聞かなくなったのに腹を立ててカッターで刺したという事件だった。

倉田は起訴事実をほぼ認め、酒井は倉田の謝罪を受け入れていて、裁判は滞りなく進むかと思われた。しかし、美里は傍聴席の雰囲気に違和感を覚える。

傍聴席には、倉田と酒井のクラスメートが来ていた。彼らは、自分たちのクラスで起こった事件にもかかわらず、裁判に関心を持っていないようだった。美里は、その中の一人の女子生徒を指名し、証言を求める。すると彼女は「裁判がつまらない」と言い出す始末。一方、倉田は「反省している」と言いながらも、その態度からは何か別のことを考えている様子。法廷のおかしな雰囲気に美里は、裁判のやり直しを決意。傍聴席にいるクラスメート全員を証人申請し、倉田の共犯者の存在を立証すると法廷で宣言する。

長時間にわたる裁判になり、粘り強く一人ひとりから話を聞く美里。一日を費やした審理の末、美里は共犯者を告発する。美里が挙げた共犯者とは、一体誰なのか!?
そして、この事件の真相とは!?

 

第8話

美里(剛力彩芽)と三郎(瀬戸康史)は、高校生の服部(落合モトキ)が起こした事件を担当することに。服部は、所属するサッカー部の部室に忍び込んで荒らし、ボールに穴を開けたりするなど破壊行為をしたという罪に問われていた。服部は容疑を認めていたが、美里は服部が無実だと言い出す。すると服部は、みんなから疑いの目で見られたことでヤケになり、罪を認めてしまったと告白する。

美里と三郎は、事件の再捜査を開始。服部の学校でサッカー部顧問を務める湯島(小木茂光)を訪ねる。湯島は、犯行時刻に部室から服部が出てくるのを目撃し、服部を捕まえようとして倒されたと証言。

しかし、湯島の証言はすべて暗がりの中での出来事であり、湯島は服部の顔をはっきり見たわけではないことが分かる。服部は冤罪の可能性が高まるが、湯島は服部が犯人だと思い込んで譲らず、服部には犯行時刻にアリバイがなかった。美里は、犯行現場の部室に漂っていた匂いに解決の手がかりを見つける。

そんな中、磯貝(森廉)が偽装結婚しているのではないかという噂が広がる。松平(東幹久)が問いただすが、磯貝は答えようとしない。磯貝は、テイ(吉木りさ)という中国人女性が勤めているパン屋に通っていて…。

 

第9話

高校のサッカー部で起こった部室荒らしの容疑をかけられた高校生・服部(落合モトキ)の裁判を担当していた美里(剛力彩芽)と三郎(瀬戸康史)。服部は容疑を否認していたが、再び同じ部室が荒らされるという事件が起こり、服部が拘束される。2つの事件は服部が犯人の可能性が高いと考え、服部の裁判を延期するという松平(東幹久)。

それに対して美里は、2つの事件はあくまで別件であり、裁判をやるべきだと主張する。ティーンコートを陰から見守っていた笹倉(前田美波里)は、裁判をやらせるようにと松平に助言するのだった。

美里と三郎は、部室を荒らされたサッカー部の顧問・湯島(小木茂光)に会いに行く。二度目の事件は最初の事件と同様、湯島が宿直当番の日に起こり、湯島の証言をもとに服部が犯人と断定されていた。湯島の証言には不審な点があったが、湯島は服部が犯人だと言って譲らない。三郎は、湯島を追い詰めるのが本当に正しいのか、迷い始める。

一方、磯貝(森廉)は、中国人女性・テイ(吉木りさ)との偽装結婚をティーンコートのメンバーに知られてしまう。
テイについて探っていた長谷部(今野浩喜)、真帆(村川絵梨)、香川(大和田健介)はひょんなことから、彼女をティーンコートに連れていく羽目になり…。

 

第10話

三郎(瀬戸康史)のティーンコート卒業まで、あと一週間。三郎は、美里(剛力彩芽)に惹かれる自分の思いを伝えられないでいた。

女子高生による集団万引き事件が続発。逮捕されても前科のつかないティーンコートの裁きが手ぬるいために再犯が増えているのではないかという世論が広がり、ティーンコートの是非が問われるように。

ティーンコートの監視係として、検事の加賀(池内万作)が検察庁から派遣される。ティーンコート制度に反対している加賀は、ティーンコートのメンバーに対して、自分の言う通りに調書を書いて量刑を決めろと言い出す。

美里と三郎は、山田(森田ガンツ)という中年男性を刺してケガを負わせた少女・真梨子(岡本玲)の裁判を担当することに。美里と三郎は真梨子に犯行動機を問いただすが、真梨子は犯行を認めながらも動機を語ろうとしない。美里と三郎は、被害者の山田に話を聞く。彼は、真梨子とは面識がないという。しかし、山田の上司は、山田が女性にだらしないことを理由に、山田が真梨子と援助交際をしていたのではないかと証言。山田の息子・大輔(佐藤詩音)も、父を信じられずにいた。

そんな中、続発していた集団万引き事件の容疑者として20人の少女が逮捕される。彼女たちは、全員がティーンコートでの裁判を選ぶ。真帆(村川絵梨)、磯貝(森廉)、長谷部(今野浩喜)、香川(大和田健介)が、少女たちを取り調べることに。彼女たちは、偶然万引きが起こった現場に居合わせただけで何も盗んではいないと口を揃える。しかし、店の物は確実に盗まれていた。この事件には、少女たちとは別の実行犯がいるようで…。

 

最終話

高校生の真梨子(岡本玲)が起こした傷害事件と女子高生集団万引き事件、同じ日に起こった二つの事件に揺れるティーンコート。女子高生集団万引き事件の主犯は、篠原(蕨野友也)という大学生だった。篠原は、自分が運営するサイトに集まった女子高生たちを操って事件を起こしていた。しかし、篠原の仕業であるという決定的な証拠がつかめない。篠原は真梨子の交際相手でもあり、二つの事件はつながっていると分かる。そんな中、美里(剛力彩芽)が倒れて、入院してしまう。三郎(瀬戸康史)は、自分が代わりに頑張ると美里に約束する。

三郎は、篠原に恨みを抱く真梨子が彼を刺そうとして、間違った相手を刺してしまったのではないかと推理。しかし、篠原が犯行時刻に事件現場にいた証拠はなく、篠原もアリバイを主張していた。ティーンコートのメンバーは一致団結し、目撃者を捜して聞き込み捜査をすることに。

そして、裁判当日。この裁判は、まもなくティーンコートを卒業する三郎にとって最後の裁判でもあった。美里がいないまま一人で法廷に立った三郎は、絶体絶命のピンチに陥ってしまい…。

ティーンコートを揺るがす2つの事件の行方は? そして、三郎の美里への想いはどうなる!?

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