日テレアナウンサーが絵本の読み聞かせ実施 1日3回・20人以上が交代で登場
日本テレビが毎年夏に開催しているイベント「超☆汐留パラダイス!」。今年も汐留の本社ビルやその周辺を会場に「イッテQ!」「ガキの使い」「笑点」「アンパンマン」など様々な人気番組とコラボし、大人から子供まで楽しめるコーナーを数多く展開している。
「絵本専門士」杉上アナが読み聞かせを披露
2階のパラダイスガーデンでは、現役アナウンサーが当日ご来場いただいた子供たちに向けて絵本の読み聞かせを開催。これは、今年5月に倍率およそ10倍の難関を突破して資格「絵本専門士」を取得した杉上佐智枝アナウンサーならではの企画。
杉上アナはこの企画について「今回のイベントでは、毎日変わっていく絵本の手配も行い、またアナウンス部の窓口となって参加アナウンサーを募るなどしました。読み聞かせに参加してくれるアナウンサー有志は、当初の予想をはるかに上回り、23人ものアナウンサーが日替わりで登場する、自信の布陣が組めました。読み聞かせを開催しているエリアは屋内で涼しいですし、今後は“飛び出す絵本”や“海外の絵本”などちょっと変わったものも紹介する予定なので、ぜひご家族でお越しください!」とコメント。
この読み聞かせは19日(日)まで毎日、1日3回ほど開催する予定。今後は、新人の弘竜太郎アナウンサーがバイオリン演奏を披露する回も。杉上アナが自ら読み聞かせのアナウンサー有志を募ったところ、20人以上が手を挙げているという。他にも、鈴江奈々アナ、杉野真実アナ、市來玲奈アナなどが交代で登場する。
※「絵本専門士」絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家。絵本の可能性やその活用法を、学校や家庭のみならず地域社会全般に普及させるとともに、実際に絵本の読み聞かせやワークショップをはじめ子供たちの読書活動の推進に携わる。
<杉上アナ 「絵本専門士」資格を取った動機・経緯>
2人目の子どもを出産し、2017年1月に仕事復帰をした際、「今後は恩返しの人生だ」と強く思いました。今までやってきたことが活かせて、社会のためにも会社のためにもなることは、「絵本の読みきかせを通じて子どもを笑顔にする」ことだと考え、もっと勉強したいと思うようになりました。言葉のタネが幼少期に多く蒔かれることは社会性の礎となると思います。
文部科学省所管である、国立青少年教育振興機構(絵本専門士委員会事務局)が認定する「絵本専門士」の資格と出会い、応募。約10倍を突破して参加が認められ、10か月に及ぶ講義と怒涛の事前&事後課題の日々が始まりました。図書館に通い、子どもたちを寝かしつけたあと、パソコンの前で夜明けを見る日も。「大人の心を豊かにする絵本」「心のケアと絵本の可能性」からアート体験、著作権問題まで多岐にわたる学びを得て、専門士取得は2018年5月。
「絵本は社会を知る窓」だと強く感じています。LGBT、広い世界、戦争・・・1000の言葉より一冊の絵本との出会いが子供の世界を広げてくれると思い、一生モノの出会いを生み出していくのが目標です。」
「出版業界不調の中、絵本だけはここ3年、プラス成長。注目度の高い、奥の深い分野です。毎日絵本に触れる職種ではない私は、引け目や焦りも受講中から感じていました。肩書の重さに恥じないよう、生涯勉強を続けると同時に、テレビ屋だからできること、を模索していこうと決意しています。
今年は、弘アナウンサーとの「楽器×絵本」にトライしてみますが、今後、50名強いるアナウンサーのそれぞれの特技を活かし、「絵本×アナウンサー×○○」を企画していきたいです。デジタルの時代だからこそ、絵本にしかない温もりを大切に、ここでしかできない、私たちだからこそできる読み聞かせ、を企画することが、今の夢です。」
豊田“先生”による実践アナウンス研修!
また、超☆汐留パラダイスの2階にはアナウンサー体験ブースがあり、ウェザーニュースのキャスターになれるとあって子供を中心に人気のブースとなっている。実はこのブース、毎週日曜に豊田順子アナウンサーが特別講師として登場する。豊田アナウンサーは、度々バラエティー番組でも取り上げられるほど、アナウンス技術に関する後輩指導では局アナ屈指の定評がある。この日、豊田“先生”が初登場して、体験研修はスタート。初めは落ち着きの無かった“生徒たち”だったが、豊田アナの一流の話術でみるみる引き込まれてゆく子供たち。新人アナからは恐れられているとの噂は、本当なのか?段々大きな声を出して「練習」してゆく子供たちの姿に微笑む保護者の姿も見られた。
豊田アナは相手が子供でも手加減は一切なし。「体全体を使って声を出す」「音ではなく“言葉”を伝えるように」「話し方一つで意味が変わってしまう」など、後輩を相手にする以上の徹底したアナウンス指導で、ブースを訪れていた子供たちと確かな師弟の絆を結んでいた。
このアナウンス研修について豊田アナは「人間は表現したい生き物。アナウンサーの訓練を体験しながら、子供達がリフレッシュして声を出しているのを感じますし、逆に私も子供たちからエネルギーを貰っています! プロが実践している技を知ってもらうことで発見があり、親子間・友達間の会話が丁寧できちんと伝わるものになって、日常生活が少しでも豊かなものになればいいなと思います!」とコメント。今後、豊田アナのアナウンス研修は毎週日曜日・12日、19日、26日の開催を予定している。
<超☆汐留パラダイス!-2018SUMMER->
・開催日: 7月27日(金)~ 8月26日(日)
・開催時間: 10:00~ 17:00(ビアカフェは21:00まで)
・場所: 日本テレビ本社社屋および汐留公共地下歩道
・料金: 無料(一部ブース有料)
・昨年度総来場者数: 1,684,770名
・HP:http://www.ntv.co.jp/shiopara/