岩の間に足が…渓流の危険現象 川の水流を止め救出できた方法とは?
8月12日(木) 日本テレビ系で放送の「THE突破ファイル」では、水難事故からの突破劇を再現ドラマで紹介。救出する男性役をもう中学生が、事故に遭う男性役を坪根悠仁が、夫婦の夫役をカミナリの竹内まなぶが、妻役を高橋ユウが演じた。
自然に囲まれた河原で、農家の一家はバーベキューや釣りを楽しんでいた。
2人の男性が熱心に釣りをしていると河原の向こう側から「お肉焼けたわよ〜!」と一緒に来た家族たちの声が。
「あ…先行っててください!俺もすぐ向かうんで!結構引き強いな…大物か?」好調に魚を釣っていた男性の竿が引っ張られる。
釣り糸を巻き取ろうとするが巻き取れず、「なんだよ、岩に引っかかってるだけか…」と、釣り糸を回収しようと川へ入っていく。
とそこで、岩から足を滑らせてしまう!
なんとか姿勢を保つが、水面が顔ギリギリまで迫り、声をあげることができない。
突然、川から抜け出せなくなった男性!一体何が?
一方その頃、そうとも知らずバーベキューを楽しむ家族たち。
「そういえば、悠仁は?」姿の見えない男性に気づき、呼びに行くことに。
「お〜い、悠くん…え?」そこには溺れている男性の様子が!
「足が、岩か何かに挟まって、抜けない!助けて!」
なんとか声を出し、助けを求めるが川にのまれてしまい絶体絶命。
男性が陥ったのは、フットエントラップメントという状態。岩と岩の間の激しい水流によって足が吸い込まれ、さらに大きな水圧がかかり身動きがとれない状態に!
そしてそこへ水が押し寄せ、顔をあげることができなくなってしまった。
「おーい!誰かー!悠くんがー!!」助けに行った男性が叫び、現場に一同が集まった。
しかし男性がいるのは、中州を挟んだ川の中央で、流れが急な場所。迂闊に近づけば自分も足を吸い込まれてしまう危険がある。
レスキューにも電話を入れるが、到着するまでには20分以上かかってしまうという。
なんとか今いる人だけで救出できないかと川の中から引き上げようとするが、水中では力が入らず、救出することができない。
そしてさらに深刻な事態が。突如雨が降りだし、水量が徐々に増加。次第に雨足は強くなり、止む様子を見せない。
「そうだ、典幸!お前、ロープ持ってたろ!あれ持ってこい!」ロープを使い、岸から力を合わせて男性を引っ張り上げる作戦を実行。
川に救出に入った男性の体にロープを結び、もう片方を岸から引っ張るが…岩の間に発生する水圧は約1トンにもなり、人間の力では引き抜けない状態になっていた。
「なにかできることは…あ!」何かを閃いて男性が取りに行ったのは、バーベキュー用のトング!
「これで、少しでも足元に隙間が開けられると思って…!」トングで、岩と岩に隙間をあけ、救出する作戦を実行。
しかし水流が強すぎるためうまく力が入らず、岩はビクとも動かない。また靴を脱がせようにも、水圧に手を持っていかれ自分も挟まってしまう危険が。
そんな中、雨の影響でさらに水の勢いは激しくなり救助が困難になってしまった。
すると、「さ、寒い…」男性に異変が。
男性が川の中で身動きが取れなくなってから約20分が経過。流れが強く、冷たい川の水で体温が奪われ、低体温症の危険性が高くなっていた。
「一体どうしたら助け出せる?足が岩に挟まって動かないこの状況、きっと力任せにみんなで引っ張ってもどうにもならないはず…考えろ、考えろ…」
そのときひとつのアイデアが閃いた!突然男性は川に向かって走り出し、大きな岩を持ち上げ、運び出す。
「川の水流を止めて、川の流れを変えましょう!そうすれば、きっと水流も弱くなって足も抜けやすくなるはずです!」考えたのは、大きな岩を積み、川の水の流れを堰き止めるという作戦だ。
これにより足をロックしている水流を弱め、抜けやすくしつつ、救助も大幅にしやすくなる。
レスキュー隊も合流し、バケツリレーでどんどん岩を運び、一気に作業を進める!
さらに、シャベルで中州を掘って水路を作り、より水量を減らす作戦も実行!
すると水の勢いは弱まり、男性の上半身が水上に出るまで水量を減らすことができた。そしてついに足を岩から抜くことに成功!無事、救助された。
「必ず救う!」と皆が一致団結した見事な突破劇であった!
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