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THE突破ファイル

木曜よる7時00分~7時54分 放送

駐車場2台分のわずかなスペースに新居を建てられるのか?一級建築士のアイデア満載住宅とは

2021.09.30 公開

9月30日(木)日本テレビ系で放送の「THE突破ファイル」では、一級建築士の奮闘を再現ドラマで紹介。一級建築士役をおいでやす小田とこがけんが、設計助手役を水谷果穂が演じた。

とある建築設計事務所。コストにとことんこだわる堅実な小田と変わった発想を持つ古賀という二人の設計士が共同で事務所を運営していた。





ある日、そんな2人が震え上がるとんでもない案件が。



依頼主の新婚夫婦は土地を都内に購入済みで、そこにマイホームを建てたいという。購入した土地の図面を確認し、驚愕する建築士。

「ん…じゅ、13.9坪!?4.7×10m!?」駐車場2台分ほどのわずかなスペースだった。



「手が届くのはこの土地がやっとで」「お二人ならどんな狭い土地でも素敵な家を建てていただけるって噂を聞いて、お伺いしたんです!」という夫婦に戸惑う建築士。

さらになんと、この土地の建ぺい率は50%。





建ぺい率とは、敷地に対して建物を建てられる面積の割合で、風通しや日当たりの確保、防火や景観維持のため建物の間に隙間ができるよう地域ごとに定められている。つまりこの土地だと50%の駐車場1台分にしか建てられないことになる。

夫婦の希望を聞くと、住むために最低限のものがあればそれだけで十分だというが、それを聞いた古賀は「人生を賭けて家を建てる二人の夢が詰まっていないと意味がない!」と夫婦の理想を聞いていく。すると、思わぬ要望が。

「でしたら、夫が使う書斎が欲しいです。夫は昔からマイホームを持つなら書斎が欲しいと言っていて」という妻に、「あ、でももし少しでもスペースがあるんだったら私の書斎よりも、大きなお風呂が欲しいです!大きなお風呂のある家に住むのが妻の夢なんで」という夫。

広い玄関や収納など、どんどん希望がでてくる夫婦に「3階建てのシャープな家にすれば」と提案する古賀だが、この土地の容積率は100%。



容積率とは、敷地に対しての各階を合わせた延べ床面積の割合で、車2台分の土地に対して原則使えるスペースは1台分。その上、2階までしか建てられないことになる。そこに書斎や大きなお風呂、広い玄関に大きな収納などとなると到底不可能だ。

しかし「ご夫婦の夢と希望を、我々で叶えてあげましょうよ!」と設計を行うことに。

早速現地に下見に行くが、あまりの狭さに驚愕する小田。「角度的に日差しも期待でけへん。広い道路に面してるから資材搬入は追加費用なしでいけそうやけど」という。

夫婦の要望は土地の広さがないと不可能なものばかり。駐車場2台分の家にどうやって詰め込むのか?



早速設計に入る建築士たち。

階段が奥にあると、その分の廊下が必要になるため、階段は玄関に面して設置することに。



しかし、「壁や柱ばっかでどうしても圧迫感が出ちゃうんだよな〜」と圧迫感が問題に。

そこで古賀は「思い切って柱を全部取り除くっていうのはどうだ?」と、階段の踏板を上から吊るし、段と段を縦につなぐ蹴込み板をなくすことで広く見渡せる、明るい玄関を発案!





そしてリビングは2階に。ここに本棚やバルコニーも確保。その結果、寝室や収納は1階に詰め込むのだが、寝室を広くすると収納スペースがだいぶ狭くなってしまう。

そこで古賀は「まず寝室は、床を少し上げる。そして深さ50cmの大収納を作る!」と、寝室の床下に収納スペースを作ることを提案。



これで寝室と収納はクリア!続いてお風呂は洗面台とトイレを一緒の部屋に設置し、壁をなくし仕切りをガラスにすることで広く見渡せる空間に。



だが、生活に必要なものを優先した結果、妻が要望していた夫の書斎のスペースは残っていない。





しかし小田から「2.5階。すなわちロフトや!高さ1.4mまでの空間は延べ床面積に含まれへん。つまり容積率の計算には入らへんから2階の上にロフトを作ることができれば、そこに書斎を作れる」とアイデアが!



建築可能な床面積は、1階と2階ですでに上限に到達。だが、実は高さ1.4mまでの収納スペースであれば床面積には含まれず、使えるスペースを生み出すことができる。

2階にロフトを作り、書斎代わりに本や資料を整理するスペースを確保。
(※ロフトは居住スペースとしては使用できません。)



こうして、アイデア満載の建築プランを夫婦に提案。



「ありがとうございます!」と絶賛だったが、ロフトの図面をみて、妻に疑問点が。

2階からロフトへ上がる階段のスペースが十分にとれず、はしごを提案したのだが、「はしごって危なくないですか?これから子供ができた時の事を考えると、登り降りしやすい方が安全だと思うんですが、難しいでしょうか?」という。



しかしたった1.8mのスペースに階段を作るとなれば、角度が急になってしまうため足で踏む面が小さくなり、上がりにくく足が角にぶつかってしまう。





下りる時も段が見えづらく、踏み外しの危険もある。

夫は「この家はすでに私たちの夢が目一杯詰まった素晴らしい家です。書斎なんかなくても私はもう大満足です。なので、危険なのであれば書斎の件は忘れて下さい」と話すが、古賀は「もう少しだけ私たちに時間を下さい」と再度検討することに。



「たしかに普段使いの場所にはしごじゃ危険だし、そもそも使いづらい。かといって通常の階段を設置するスペースはもうない。何かいい方法はないのか?考えろ、考えろ…」そこで古賀に1つのアイデアが!



そしてついに完成した狭小マイホーム!建築士たちはどうやって夫婦の要望を叶えたのか?



まずは玄関。



室内ではなく法律上は外となる部分に玄関を設置。



1m以下のバルコニーや天井のない部分は建ぺい率の対象にならず、バルコニーの天井を格子にすることで建築面積に含まれることなく、土地いっぱいにプライベートな空間を生み出した!

その先のドアを開けると、玄関ホールには蹴込み板のない階段が細い鉄の棒で吊られており、明るく広いイメージに。



ホールを右に曲がると、トイレ・洗面台・浴室が並んだスペース。端から端まで繋がったヒノキにより一体感を生み出し、開放的な癒しの空間に。



そして1階の奥には、1段上がった高さに4.5畳の寝室、畳を上げると床下全面に深さ50cmの大収納が。





2階には、約12畳のリビングとダイニング。ダイニングの真上の天窓から光を取り込み、収納の上下に抜け感を作ることで広さを演出。

そしてロフトへと続く小さいスペースでも快適に上がれる階段は、右足用と左足用の踏板をあえて分けて取り付け、踏板を重ねて配置することで、奥行きを圧縮! 



交互に左右をなくすことで膝もぶつからず、登りやすい階段をはしごほどのスペースに作り上げたのだ。

こうして駐車場2台分の土地に夫婦要望を叶えた家が完成!

建築士のこだわりによる見事な突破劇であった!

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