全国で3万以上発生した「ガードレールから突き出たトゲ」そのまさかの正体とは?
7月11日(木) 日本テレビ系で放送の「THE 突破ファイル」では、
全国の交番で起きた事件と突破劇を再現ドラマで紹介。男性巡査役をハナコの岡部大が、女性巡査役を岡本あずさが演じた。
とある日、巡査が見回りをしていると、ガードレールから全長約20cmのトゲのような物体が突き出ているのを発見した。金属片が鋭く出ているため、そのまま放置してしまっては危険だ。
謎のトゲは撤去し、本部へ報告を行い事態は収まったと思われたが、その後突然の通報が交番に入る。
現場に向かうと、事故現場には足を痛めた中学生が足首から出血をしていた。どうしたかと聞くと、自転車で帰宅中にガードレールから飛び出す金属片が刺さったという。謎のトゲでケガ人が発生してしまったのだ。
被害に遭った中学生は命に別条はなかったものの左足首に18針縫う大ケガ、10日間の入院となった。この複数発生したトゲの正体を解明すべく、本格的な捜査がスタートした。
まず疑ったのは愉快犯によるイタズラ説。
巡査達はこうしたトゲを取り付けている人を見たことがないかと、聞き込み調査をスタートさせた。しかし、目撃情報はゼロだった。
そして事態は思いもよらない展開へと進んでいく。中学生がケガをした事件が報道されたことで町の人の関心が集まり、似たようなトゲの目撃情報が殺到。その数はなんと48本。
さらに1週間後、この町の事故を受け国土交通省が調査したところ、なんと全国で約38,000か所に同様の金属片のトゲが確認されたのだ。
原因がまだわからない以上、できることはこれまでトゲが見つかった地点も含め見回りを強化する事だけだったが、巡査はおかしなことに気づく。最近抜いたばかりのトゲが、新たに発生していたり伸びたりするように見えるのだ。
そんな中、車のクラクションが鳴り、巡査は「謎のトゲは車の一部だったんだ!」と気づく。
これは、ガードレールの出っ張っているボルトやつなぎ目の隙間に車がぶつかり、ぶつかったドアの一部が三角に引きちぎられ、車のドアの破片が付着。それが謎のトゲとなって放置されていたというものだったのだ。
こうして、謎の金属片の正体は車のドアの破片と判明。危険な存在にも関わらず、誰も気に止めていなかったこのトゲは、この事故をきっかけにガードレールの見直しが行われ、現在では接触しても金属片が剥ぎ取られないよう加工が施されたボルトが開発された。
それによってこのトゲは減少していったという。