STORY

樋口彰吾/唐沢寿明

妻を殺された敏腕刑事

「助けて」と願う妻の「声」が頭から離れない。
俺は犯人を地獄の果てまで追いかける。

港東署ECU緊急出動班・班長。かつては凄腕の刑事。
性格は情熱的で、時には感情任せで動いてしまうが、情に厚く後輩たちからも信頼される昔気質な男だった。3年前、正体不明の暴漢により妻を撲殺される。
妻は殺害される前、樋口に助けを求める電話をかけていたが、仕事中だった樋口はそれに気づかなかった。 一番愛する人を守れなかった悲しみは樋口の心に重い十字架となって残り、酒を飲んでは妻の幻影に涙する日々が続いた。
そんなある時、緊急指令室の中に新たにECU(Emergency Call Unit)が発足。
そのメンバーに樋口が召集された。しかし、その室長が、3年前の妻が亡くなった事件で通報電話を受けた橘ひかりだと知り、樋口はチームに入ることを頑なに拒む——。

橘ひかり/真木よう子

父を殺された声紋分析官

助けを求める人の「声」を聞くこと。
私たちが存在する意味であり、義務です。

港東署ECU・室長。ボイスプロファイラー。
幼少期、事故で目をケガしてしまったが、同時に微かな音も聞くことができる絶対聴感能力が生じた。警察大学を首席で卒業した後、緊急指令室で働いていたが、ある日、ひかりが受けた電話で通報をしてきた女性(樋口の妻)が電話口の向こうで正体不明の暴漢に無残に殺される。
さらにその後、現場付近を巡回していた警官だった父親も同じ男に撲殺されてしまう。助けを求めている人が、自分と電話でつながったすぐ先にいるのに、何もできなかったという失意と悔しさに苛まれるひかりは、やがてボイスプロファイルの専門家となる。
「緊急指令室」の室長に就任したひかりは、室内に独自の捜査チーム・ECU(Emergency Call Unit)を新設する。

石川 透/増田貴久

樋口を兄貴と慕う若手敏腕刑事

港東署ECU緊急出動班・捜査員。
もともとは強行犯係に在籍し、当時係長だった樋口(唐沢寿明)のことを今でも「兄貴」と呼び、大変慕っている。
樋口のECU(Emergency Call Unit)配属とともに、自らも配属となる。
主に現場で樋口とともに捜査活動にあたり、樋口としても心を許せる存在。ひょうひょうとしており、現場のムードメーカー。だが、腕っぷしは強い。

沖原隆志/木村祐一

樋口の同期。人情味あふれるベテラン刑事

港東署・強行犯係・係長。
樋口と同期で、かつてコンビを組んで数々の事件を解決した。
しかし、ECUができてからは、強行犯係に先んじて勝手な捜査をする樋口たちとしばしば対立する。

森下 栞/石橋菜津美

語学堪能・頭脳明晰な才女!

県警本部・教養課通訳センター・センター員。
叔母が、樋口たち刑事のいきつけの居酒屋を営んでいる。幼くして両親を亡くし、裕福ではない環境で育ったが、それを跳ね返すように、勉学に励み警察学校を首席で卒業。5か国語をマスター。ひかりからその能力をかわれ、ECU入りを打診される。
恋愛には全く興味が無く、人当たりも厳しい。遊んでばかりいる妹のことを心配している。

緒方拓海/田村健太郎

若きホワイトハッカー!情報分析のプロ。

交番勤務の警察官だったが、ホワイトハッカー(セキュリティーの専門家)としての能力を買われ、ひかりによってECUに異動を命じられる。
主に情報分析を担当。

落合智明/安井順平

ECUの頼れる副室長!

港東署ECU・副室長。
元は科捜研で働いていたが、ECU創設を機にひかりから誘われ共に異動。時にはひかりの代わりに指令室を指揮する。
ECUメンバーからの信頼は厚く、温厚な性格だが非常時に慌ててしまうことも…。

田所賢一/小市慢太郎

港東警察署・署長。
ひかりからの提案を受け『ECU』の創設を許可するが、強行犯係を出し抜く勢いで活躍するECUを次第に苦々しく思いはじめる。

森下 葵/矢作穂香

森下栞の妹。市内にある企業の派遣社員。
時々、叔母の志津の店でもアルバイトをしている。
明るく奔放な性格で姉の栞とは正反対。お金や異性関係に少しだらしなく、たびたびトラブルになることも。将来設計について口うるさい姉には辟易しているが心の中では誰よりも信頼しているお姉ちゃんっ子。

森下志津/YOU

樋口たち港東署刑事が行きつけの居酒屋店主。
幼くして両親が亡くなった森下栞・葵姉妹の叔母にあたり、実の母親のように姉妹の面倒を見てきた。
樋口夫妻とは家族ぐるみで付き合いがある。

樋口未希/菊池桃子

樋口の妻。
ソーシャルワーカーとして弱き人々への支援活動をしている。
夫と息子を何よりも大切にしている。