薫の幼い弟・優太の連れ去り事件が発生!9歳の頃、塚田の性犯罪被害に遭っていた薫は、弟の残した絵に描かれた“ある物”を見て、犯人が塚田であることを直感する。樋口(唐沢寿明)は塚田の自宅にあった手がかりから、塚田がセメントを扱う工場を犯行場所として下見していたと推測。ECUのひかり(真木よう子)たちと協力し、塚田と優太の足跡を辿る!
巨大な廃工場にたどり着いた樋口と石川(増田貴久)は、塚田の使用していた自転車を発見する。同じ頃、工場内部の隠し部屋では、塚田によって、優太の身に危険が迫っていた……!
樋口と石川が呼びかける声を聞き、必死に答えようとする優太。しかし、狂気の塚田を前に、声を出すことができず、ひかりも音を捉えることができない!そんな中、樋口は、“ある作戦”を思いつくが……。その先にも難関が待ち構えていた!
そして、現場から逃走した塚田を追っていた石川は、逮捕直前、血を流す塚田の顔を前にして、突然めまいに襲われる……。実は石川は、白塗りの男の共犯者・純名を射殺した時のトラウマに苦しみながら、樋口にも相談できずにいた。
さらに、塚田が隠そうとしていた“重要な証拠”が発見されたことで、事件は思いもしない急展開を迎える……!
優太を救出し、塚田を確保した樋口。現場では塚田が逮捕直前に捨てた“箱”が発見される。箱には、白塗りの男との繋がりを示す『はなまる』マークがついていて……!?樋口は、塚田の自宅のガサ入れへ。発見したガソリンスタンドのレシートから、現場の防犯カメラを調べると、なんと塚田の運転する車の後部座席に、樋口の息子・大樹と白塗りの男が乗っている様子が映っていた!大樹が誘拐されたあの日、塚田は白塗りの男に手を貸していたのだ。
一方、取り調べで反抗的な態度を見せていた塚田は、ひかりから防犯カメラの映像を見せられると態度を一変。怯えたような様子になり……。そこにやってきた樋口は、なんと塚田に「出て行っていいぞ」と告げる!防犯カメラの映像が一般公開され塚田が無罪放免となれば、白塗りの男は塚田が警察に協力したと思うはず。そう考えた樋口は、白塗りの男を恐れる塚田の心理に漬け込み、釈放されて白塗りの男に殺されるか、捜査に協力して安全を保障されるか、選択を迫る。樋口の巧みな心理戦が功を奏し、塚田は似顔絵の作成に協力することに。
そんな矢先、突如捜査に介入してきた捜査一課課長・重藤通孝によって塚田の身柄は横取りされてしまう!弟・雄二を白塗りの男に殺された通孝は、自らの手で事件を解決しようとしていた。しかし、塚田を部屋に一人にした隙に、その背後に白塗りの男が現れて……!苦しむ塚田の声を聞きつけ、駆けつけるひかりたち。しかし、そこにはすでに絶命した塚田が!警察の動きを把握した白塗りの男の行動に、樋口は確信する。「警察に内通者がいる」
翌日。ひかりは、夜勤明けで帰宅するECU室員の知里が、迎えにきた男・前薗と揉めている声を聞く。気になりながらも仕事に追われるひかりだが……。一方、弁護士事務所を訪れた知里は、再び待ち伏せていた前薗に逆上され、ナイフを突き出されていた!咄嗟に後ろ手でひかりに電話するものの、前薗に見つかってしまう知里!そんな中、知里が出したSOSの暗号を読み解いたひかりは、ECUから位置情報を調べるよう指示!元交際相手のDVに悩んでいた知里が、弁護士に相談しようとしていたことが発覚する。一方、知里が助けを求めたことに気づいた前薗は知里に暴行!ぐったりとする知里を車に乗せ、連れ去ろうとしていた……。