ひかり(真木よう子)を階段から突き落とそうとする大樹!その時、駆けつけた樋口(唐沢寿明)が大樹を抱きしめる!樋口は、白塗りの男が大樹に植えつけた強い憎悪を前に、その目的を確信する。それは、樋口と大樹の親子の絆を壊すこと。そして、樋口には犯人の心当たりがあった。その記憶は25年前、ある少年の虐待事件に遡る……。
その頃、“白塗りの男”こと久遠京介(安藤政信)は、一般人に紛れ込み、日常生活を送っていた。自宅マンションに帰った久遠は、同居する母親に意味深な言葉をかける。
「樋口彰吾には僕がどう生きてきたか教えてあげないとね」
翌日。井戸から発見された遺体の身元が判明する。4人は全員同い年で同郷。白塗りの男に殺された刈谷、そして県警本部長の小野田とも特徴が一致していた。
一方、石川(増田貴久)は、精神的な症状を隠して捜査を続けるものの、手元の薬はあと1回分を残すのみになっていた……。
そんな中、ネットの生配信中に、配信者が心霊スポットで襲われた、という110番通報が入る!場所は3年前に女子高生が殺害された廃墟。配信された映像には、血塗れの少女が髪を振り乱しながら配信者・成瀬たちに噛みつく姿が映っていて……!ひかりは、成瀬がこれまでに配信していた“やらせ動画”と違い、今回の映像が本物であることを聞き分ける。現場に急行する緊急出動班!夜の心霊スポットで待っていたものとは……!?
事件発生から3分。緊急出動班は、手分けして闇に包まれた廃墟の捜索を開始する。樋口と石川は、ひかりの耳を頼りにとある部屋へ。そこには、腕を噛まれた配信者・成瀬がいた!樋口は石川に成瀬を任せ、もう一人の被害者・カメラマンの平山を探す。
成瀬を保護した石川は、真新しい鍵がついた“檻”のような場所を見つける。床には“ピンク色の粉”が落ちていて……。さらに、友人に無事を知らせたいと電話をしていた成瀬の話し声を盗み聞いた石川は、その内容に強いストレスを感じ、突然目眩に襲われる……!
一方、樋口はひかりと協力し、平山を保護。首を噛まれた平山は、襲ってきた少女は「人じゃない」と怯えた様子で語る……。そんな中、樋口は無線が途切れた石川の異変に気付き、急いで廃墟内を捜索。ぼんやりと立ち尽くす石川を発見するが……。石川は目眩に襲われる直前の記憶が飛んでいることを隠し、樋口にピンクの粉について報告する。それは、強い幻覚を引き起こすドラッグ。成瀬たちを襲った少女は、ドラッグを使用していた。
謎が深まる中、ECUには荒い息遣いのみが聞こえる110番通報が入る。通報した携帯の持ち主は捜索願の出されている18歳の少女・内山碧。その息遣いが、成瀬たちを襲った事件の被疑者と同じものであることに気づいたひかりは、必死に何かを伝えようとする声に耳をすます。
「た……す……け……て……」
被疑者と思われていた碧は、実は被害者。成瀬から無理やりドラッグを使われ、動画の再生回数を伸ばすための道具に使われていたのだ!事件の真相を前に、石川は一人立ち尽くす。石川は成瀬が電話で話す内容を聞き、犯人である証拠を掴んでいながら、ショックから記憶が飛び、成瀬の逃走を許してしまったのだ……。
その頃、碧を車のトランクに入れて逃走する成瀬は、ある場所へと向かっていた。付近に防犯カメラがなく、手がかりが掴めない中、ひかりは碧と繋がった電話ごしに聞こえる“火がはぜる音”に気づく。そこは、閉鎖された動物の火葬場!成瀬は、碧を生きたまま燃やそうとしていた……。
再び成瀬の動画の生配信が始まる!“何か”から必死に逃げる様子を自撮りする成瀬だが……。現場に到着した樋口と石川は、自らもドラッグを服用し、幻覚と格闘する成瀬を逮捕する。石川はトラベルバッグに入れられた碧を救出。しかし、薬物を過剰摂取させられた碧は、懸命の処置も間に合わず、命を落とす……。碧を救えなかったことに強い責任を感じる石川は、この事件を機にECUを抜ける決意をする……。
その夜、虚ろな表情で歩く石川は、再び強烈な目眩に襲われる。そこに姿を消していた小野田が現れて……。何かを語りかける小野田だが、石川にその声は届かないまま……。
そして翌朝。目が覚めた石川の手にはなぜか拳銃が握られていた。眼前に広がる光景に言葉を失う石川。そこには、銃殺された小野田の遺体が転がっていた……!!