【第3試合は日本のエースVSフランスの新星】
日本が誇るWエースの一角・石川祐希。跳躍力を生かしたプレーが魅力で、バックアタックも高い決定率を誇る。相手の守備を切り裂くジャンプサーブも貴重な得点源。初戦の米国戦でもサービスエースを決めたほか、何度も相手のレシーブを崩し、第1セットの怒涛の5連続ポイントに大きく貢献した。地元・愛知での凱旋プレーに意気上がる天才スパイカーが、日本を今大会1勝目に導く。
フランスでは、初戦のブラジル戦でチーム最多11得点を挙げた21歳のオポジット、ステファン・ボワイエに注目だ。インド洋、マダガスカル島の東に浮かぶ島フランス海外県レユニヨンの出身。11年から故郷を離れ、フランス本土でプレーしている。今年、代表に初招集。ワールドリーグ・グループ1では165得点でベストスコアラーとなり、ファイナル1でもベストスコアラー2位に入った。期待の新星にボールを集め、大会初勝利を狙う。
【第1試合はブラジルの点取り屋VSイタリアのホットなイケメン】
初戦のフランス戦でブラジルをけん引した選手は25歳のエース、ルカレリ。チーム最多のスパイク12得点を挙げた。ルカレリはジュニア時代からブラジル代表として活躍し、13年からシニア代表に定着。以降、主要国際大会のほぼすべてに出場し、16年リオ五輪でも主力として金メダル獲得に貢献した。国際経験豊富な点取り屋を中心にイタリアの堅守を打ち崩し、連勝を目指す。
イタリアのキープレーヤーは、ウィングスパイカーのフィリッポ・ランザだ。守備力、攻撃力ともにすきのないオールラウンドプレーヤーで、12年からイタリア代表で活躍。銅メダルだった13年前回大会はウィングスパイカー賞1位に。16年リオ五輪では、全試合スタメンで銀メダルに貢献した。地元メディアやSNSでは「最もホットなイケメンバレー選手」として人気で、雑誌の表紙も飾っている。初戦のイラン戦でチーム最多の23得点を挙げ、調子もホット。チームに初勝利をもたらせるか。
【第2試合は米国のスターVSイランのエンペラー】
米国の勝利の鍵を握る選手はオポジットのマシュー・アンダーソン。パワフルなスパイクと強烈なジャンプサーブを武器にする世界的プレーヤーだ。16年リオ五輪後は休養のため代表を離れたが、17年7月からチームに合流。徐々に調子を上げ、初戦の日本戦ではチーム最多の13得点を挙げた。白星スタート同士の対決となるイラン戦。スターの調子が勝敗の行方を大きく左右する。
イランのウィングスパイカー、ガフールは国内屈指の人気選手。太い眉毛が印象的だが、中東では雄々しい眉毛がイケメン必須のアイテムで、ファンからは「エンペラー」の愛称で親しまれている。イラン国内にファンクラブあり、英語によるファンページも多数。実力も折り紙付きで、初戦のイタリア戦ではチーム最多のスパイク19得点と活躍した。連勝は"皇帝"の強打にかかっている。