男子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017大会4日目第1試合で、ともに今大会2勝1敗のブラジルと米国が対戦。フルセットにもつれ込む死闘となったが、ブラジルがエース・バラセの活躍などで勝利し、大会4連覇に向けて大きく前進した。

　優勝争いの大一番は第1セットからタイブレークに突入する熱戦。ブラジルはバラセ、米国はマシュー・アンダーソンと両チームのエースが得点を重ね、一進一退の攻防が続いた。アンダーソンにこのセット8本のスパイクを決められたブラジルだが、25‐25の場面でマウリシオがブロックに成功。1度サイドアウトを許したが相手のサーブミスで再びアドバンテージを取り、最後はバラセが冷静に相手のブロックミスを誘ってファーストセットを奪取した。

　第2セット。ブラジルはレシーブとコンビネーションの乱れが相次ぎ、15‐25と大差で落とした。第3セットは立ち上がりから5連続ポイントを奪うなど高い集中力を発揮。終始リードを保ったままゲームを進め、25‐20でものにした。第4セットは競った展開の末21‐20とリードして終盤を迎えたが、ここでアンダーソンの強烈なジャンプサーブに崩され、3連続失点。追いつけないまま22‐25で奪い返された。

　ファイナルセットも終盤まで1点差の攻防が続いた。12‐12の場面でブラジルの若きエース、ルカレリがスパイクでブロックアウトを取り、1点リード。次はバラセがラリーからパワフルなスパイクを打ち切り、マッチポイントを迎えた。アンダーソンのスパイクで1度しのがれたが、ラストはバラセがブロックアウトを奪い、激戦に終止符を打った。

　通算成績を3勝1敗としたブラジルは、あすの最終戦で優勝をかけ日本と対戦。2勝2敗となった米国は、勝ち越しを目指してイタリアと対決する。

　17日（日）の日本ＶＳブラジルは夜6時から日本テレビ系で独占生中継（一部地域を除く）。