女子のワールドグランドチャンピオンズカップ2017初日の第2試合は、世界ランク1位で16年リオ五輪金メダルの中国が同2位の米国と対決。"女王"の貫録を見せつけ、3‐1で勝利を収めた。
第1セット。米国はウィングスパイカーのジョーダン・ラーソン、ミドルブロッカーのフォルケ・アキンラデウォのクイックなどで勢いにのり、中国に流れを渡さないまま25‐18で勝ち取った。
しかし、第2セットから中国が本領を発揮。第1セットは鳴りを潜めていた攻撃陣が機能し始め、第2セットを25‐18で奪還。第3セットを25‐14、第4セットも25‐17と連取し、逆転勝利を収めた。
攻守の要となったのは、大会最長身201㎝を誇るミドルブロッカーのエン・シンゲツ。ブロック数はチームトップの20。最後も強烈なブロックで試合を締めくくった。伸びのあるジャンプフローターサーブや迫力満点のクイックも米国の脅威となった。
チーム2位の28得点を挙げたウィングスパイカーのシュ・テイのフェイント攻撃も冴えた。強打を誇る世界的プレーヤーは、米国に流れが行きそうなタイミングでふわりとしたスパイクを相手コートに落とし、主導権を渡さなかった。チーム最多の30得点を挙げたウィングスパイカー、チョウ・ジョウチョの攻撃力も光った。
試合後、中国のカン・ショウ監督は「第1セットは攻撃がよくなかったが、2セット目からはうまく調整できた」と勝因を語る一方、「ブロック、細かいボールの処置は改善の余地がある」と反省点も口にした。シュ・テイは「勝利できて良かった。コミュニケーションをとり、チームワークがとれた。1つ1つ勝っていきたい」
2017.09.05