【第1試合はブラジルVS中国の優勝候補対決】
5日の初戦で古豪ロシアを3‐1で下し、大会連覇に向けて好スタートを切ったブラジル。12年ロンドン五輪金メダルの原動力となったウィングスパイカーのタンダラ・カイシェタがチーム最多の20得点をたたき出し、初戦から爆発。ひざのけがから復帰したエースのガビ・ギマラエスも13得点を挙げるなど好調で、破壊力抜群の攻撃陣は"女王"中国にとっても脅威となりそうだ。
同じく初戦の米国戦を3‐1で下した世界ランク1位の中国。キャプテンでエースのシュ・テイはチーム最多の16得点を挙げるなどエンジン全開。身長2m超のミドルブロッカー、エン・シンゲツも得意のブロックで試合を締めくくるなど、存在感を示した。攻守共にすきのない試合を運び見せた"女王"が南米の強豪相手にどんな試合運びを見せるのか、必見だ。
【第2試合は韓国×米国VS負けられない一戦"】
日本との初戦はストレートで敗れた韓国。だが、最終セットはジュースまで持ち込むなど紙一重の勝負を演じた。攻撃の軸になる選手はオポジットのハ・ヘジン。U23代表としても活躍中の若手で、父親は90年代に活躍したバレー選手というサラブレッドだ。日本戦でもチーム最多の16得点を挙げるなど好調。チームの武器である変幻自在のサーブで崩し、エースにボールが集まる機会が増えれば勝機が見えてくる。
出場国トップタイのチーム平均身長187㎝の高さをいかした攻撃で、中国から第1セットを先取した米国。2セット目以降は中国に連取されたが、迫力のバレーで会場を盛り上げた。課題はブロック。初戦はマークを絞り切れず、チーム全体のブロック数が5本と低調だった。黒星スタート同士の負けられない一戦となるが、相手攻撃陣をシャットアウトする本来の強みが戻れば、おのずと勝利は転がり込んでくる。
【第3試合は日本がロシアの高さに挑む】
初戦の韓国戦をストレートで勝利した日本。攻撃では、ウィングスパイカーの野本梨佳がスパイクでチーム最多の17得点を挙げ、今大会のシンデレラ候補に名乗り出た。平均身長177㎝の日本に対し、平均184㎝と高さで優るロシア戦の鍵を握るのはサーブ。相手のリズムをサーブで崩し、ブロックする相手を絞ることで有利な展開に持っていきたい。初戦は緊張感から硬さも見られたが、ホームの大声援をバックに全員バレーを繰り広げられれば、連勝が見えてくる。
連覇を目指すブラジルと対戦し、1‐3で初戦を落としたロシア。しかし、終盤までもつれた第3セットを取れていれば...と思わせるほど実力は伯仲していた。攻撃の要となるのは、やはり両エースのナタリア・ゴンチャロワとタチアナ・コシェレワ。初戦は共に途中出場だったが、ゴンチャロワがチーム最多の15点、コシェレワが14点を挙げるなど、やはり破壊力は抜群。2枚看板を軸に日本を圧倒し、初勝利を挙げることはできるか。